第31話 問題

アキラ「問題はちゃんと動くようになるかが分からない」

リリ「どういうこと?」

ジュンは理解したような顔をして、リリは理解がでいてないようだ。

アキラ「つまり、足は生えてくるが日常で使えるかは分からない」

つまり、両足が義足のようなものになる可能性がある。

ジュン「大丈夫だ。やってくれるか?」

仕方ない。

アキラ「歯を食いしばっておけよ」

ジュン「あぁ」

魔法を発動すると。

ジュン「くっ」

ジュンの顔が歪み痛みに耐えている。

リリ「すごい」

そんな中、ジュンの足はどんどん生えてきている。


ジュン「ありがとう、君たちには感謝しかない」

足が生え、落ち着いたジュンが再びお礼を言ってきた。

アキラ「そんな事より足はどうだ?」

ジュン「あぁ。完璧だよ。明日までには歩けるようになると思う」

それは良かった。

ジュン「今日は本当にありがとう。少しだがお礼をさせてはくれないだろうか?」

ジュンから提案があった

ジュン「まぁ、私ができるお礼というのは料理ぐらいしかないが」

リリ「アキラどうする?」

どうするも何も

アキラ「いただこう。色々話も聞きたいしな」

受けるしかないだろう

ジュン「わかった。では、準備しよう」

そういうと。すると、扉が開いた。そして、魚と猪が飛んできた。

アキラ「風魔法で飛ばしているのか?」

ジュン「あぁ、私は私の魔法を書き換えることができる。その代わり魔法の威力によって距離と精度が変わってくる」

だから、シオンを助けることができなかったんだろう

ジュン「君の魔法作成にはできない事はあるのか?」

アキラ「そうだな。威力や便利さによって使う魔力量が変わってくるな。例えば、この世界を吹き飛ばすなら俺は死ぬ覚悟をする必要がある」

まぁ、そんなことは絶対にしないがな

ジュン「そうか、やはり弱点があるみたいだな」

リリ「それは弱点と言えるんですか?」

ジュンさんは笑い、リリは驚き、シオンは眠っていた。

ジュン「さて、一気に仕上げにかかるよ」

そして、空を飛んでいた魚と猪はバラバラになり、部位事に別れ一気に炎に包まれた。

ジュン「さて、完成した」

炎が消えそこには、絶妙な焼き具合な猪のステーキと魚の塩焼きができていた。

ジュン「さぁ、シオンを起こして一緒にお食べ」


感想を言うとかなりうまかった。1瞬で肉と魚を焼いたからか味がしっかりと閉じ込めらていた。

ジュン「さて、食べた後でなんですが少々話をしましょう」

アキラ「そうだな」

まず、最初は

アキラ「お前は何年前から生きているんだ?」

賢者の称号を持っている以上80年以上前は確定だが。こいつはそんなに年を取っているようには見えない。

ジュン「今年で160を超えました。若さの理由は『相手の動きを止める』氷魔法を書き換えて、『自分の時間を止める』になったんです」

アキラ「それなんでもありじゃないかそれ?」

正直、なんでも書き換えて最強の魔法が作れるじゃないか

ジュン「いえ、一度書き換えた魔法は戻すことができないんです。つまり、一度書き換えると取り返しがつかない。そして、私は使える魔法は多いとは言えないので。あまり、無理はできないんです」

アキラ「なるほど」

使う人の魔術が多いと便利になるって事か

ジュン「私は若いころ妻に17目惚れしてこの魔法を作りました。そして、一応解く事は出来るんですが。この子を1人にできないので。このままなんです」

いい父親なんだな

ジュン「さて、次は私ですね」

話が一通り終わるとジュンの質問が来た。

そして、空気が変わるのを感じ俺は身構えた。


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