第30話 捜索
俺は朝いつもより調子がいい気分で目が覚めた。何故か俺の隣にシオンも寝ているがさみしいのだろう。
今日、朝にトシヤが建てた家?というか見た目は宿を紹介されその設備に圧倒されトシヤと別れた。
俺たちはトシヤと別れた後、露店でハンバーガーを買い食べ歩きをしながらギルドに向かった。
アキラ「家凄かったな」
リリ「えぇ。予想以上だったわ」
正直、3人で住むとしても広すぎるくらいである。
リリ「冒険者としての生活が終わったら宿屋として使うのもありかもね」
リリは老後の生活について笑いながら語っている
アキラ「そうだな」
そんな姿も可愛く思える
シオン「お兄ちゃんたちは宿屋さんを目指すんですか?」
アキラ「冒険者を引退したらな」
トシヤもそうだが冒険者は引退したら違う職業になる、武器屋とか鍛冶屋に。
そんな会話をしてからギルドに入り探索申請をしてきた。
国を出て早速探知魔法を使ってみる。対象はシオンの魔力で範囲はこの世界。
アキラ「いたが、ここは、、、。」
リリ「どうしたの?」
森なんだが
アキラ「国から5分も満たない距離にいるぞ」
リリ「えー」
とりあえず向かってみるしかない
すぐについたが
アキラ「すごいな。きれいに魔力が隠蔽されているがすごい量だ」
リリ「どれくらい?」
そうだな、、、。
アキラ「歴戦の古龍くらいだな」
リリ「それってやばくないの?」
そうだな、この世界で2番目に多い生物だからな。
シオン「早くいきましょう」
シオンはそわそわしている。そうだよな、久しぶりに親に会うんだもんな。
そして、森に歩き出した。
歩きだして、すぐに森の中に小さな小屋があった。その小屋の中から先ほど感じた魔力が溢れている。
そして、俺はノックをしてみた。そして、すぐに扉が開いた。
中には足がない男が椅子に座っていた。そして、
???「お帰り。シオン」
シオン「ただいま。お父さん」
シオンは一目散に飛びついていった。
そして、しばらく落ち着いてから
ジュン「さて、今更名乗らせもらおう。私の名前はジュンだ。シオンを連れてきてくれてありがとう」
男は俺たちにお辞儀をした。
アキラ「いきなりの質問で悪いんだがどうしたんだ?その足は」
シオンと同じなら、再生してそうなんだが
ジュン「盗賊にこの子を連れ去られたとき切られたんだ。私は人間だからね。この子のお母さんの方が吸血鬼なんです」
なるほど。
リリ「じゃあ、どうやって今まで生活してきたんですか?」
ジュン「私は魔法使いだからね。今までは風の魔法を書き換えて使っていました。私には妻が私に託した魔力があるんですよ」
だから、そんな量になっているのか、だったら。
アキラ「賢者だったんですね」
リリ「賢者?」
魔法最高称号賢者、つまりはSランクで尚且つ魔法が弱いと言われる前の時代、80年以上前生きた人だろう。
ジュン「ずいぶんと、物知りですね。そうです、私は元冒険者で賢者です。そして、この子を人質に取られこんな姿になってしまった。愚か者でもあります。」
そんな事はないだろう、俺も同じ事が起こればきっとそうなる。
ジュン「何度も傭兵を頼みましたが。すべて返り討ちにされました。だから、本当にあなた方には感謝しかありません」
男は再びお辞儀をした。
リリ「というか、ジュンさんも魔法を作ることができるんですね」
ジュン「いえ、私はある魔法を書き換える事しかできません。そして、私は回復魔法が使えないのでこの足を治すこともできない」
話を明るくしようとしたリリだったがすぐに話が暗くなる
リリ「アキラ、何とかできないの?」
どっちの意味でだろうか?足を治せとの事だろうか、それとも暗い空気を何とかしてとの事だろうか。
シオン「お兄ちゃんお父さんの足何とかなりませんか?」
今まで黙って親に撫でられていたシオンが俺に聞いてきた「
ジュン「落ち着きなさい。シオン、そんな便利な魔法は存在しません。だからあきらめなさい」
アキラ「一応できるにはできるぞ?」
俺はシオンをなだめているジュンに言い放った。
ジュン「もしかして、魔法制作を持っている、、、」
アキラ「それは、知らないが。一応、作ることができる」
そういう、スキルなんだろうか?
アキラ「ただ、1つだけ問題がある」
その問題は、、、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます