第29話 買い物

サンダーバードを倒しギルドに報告した後リリと別れた。

俺はシオンを連れ、リリへの誕生日プレゼントを買いに行った。

アキラ「さて、どうするか?」

正直、リリにはシオンと話し合えと言われている

シオン「お兄ちゃんにとってお姉ちゃんってどんな存在なの?」

シオンが変な事を聞いてくる

アキラ「どんなってのは?」

シオン「だから、恋人だ。とか親友だ。ってことだよ」

シオンが顔を赤くしながら聞いてくる。怒っているようだ。

アキラ「そうだな、、、。ずっと一緒にいるから幼馴染じゃないかな?」

シオン「お姉ちゃんの事好き?」

なんでそんな恥ずかしい事聞くのか

アキラ「あぁ、好きだぞ」

シオン「それは、ちゃんと恋人として?」

何だろう心理テストをされている気分だ

アキラ「わからない」

それしか俺には言えない

アキラ「リリとはずっと一緒にいるせいでもう恋人になりたいって感情もなくなってしまったのかもしれない」

ずっと、リリの事は好きだと思い続けたがいつからこうなったのだろう

シオン「お兄ちゃんのお姉ちゃんに告白したことはないんですか?」

アキラ「ない」

シオンの質問にこれだけは即答できる。

シオン「なんでですか?」

シオンは意外だとでも言いたそうな目でこっちを見た。

アキラ「そうだな、それは俺がリリに不釣り合いだと思っているからかな?」

シオン「えっ?」

シオンが固まる

アキラ「リリはな子供の頃、強い人と結婚するんだーって言ってたんだよなー」

まぁ、子供の頃の戯言だから今はもう変わっているかもだが

シオン「わかりました」

シオンは納得したような顔で宝石店に向かった。今さっきの会話で何が分かったのだろうか?


結局、ルビーが埋め込まれてる指輪を買い宿に戻った。あと、ついでにトシヤに家代を払った。すでに、作っていたらしく明日にはできるそうだ。

アキラ「リリ、戻ったぞ」

宿に戻るとリリが部屋から出てきた。

リリ「お帰り」

リリは少し寂しそうな目でこっちを見ていた。

リリ「何かいいものあった?」

アキラ「あぁ」

そして、俺がシオンに命令されたのは、、、

アキラ「リリ。俺と結婚してくれないか?」

リリに指輪を出しながら告白しろとの事だ。

リリ「えっ?」

正直、振られる気しかしない。しかも、リリはとても驚いている。そりゃあそうだろう。

リリ「アキラ、私が子供の頃どんな人が好きって言ったか覚えてる?」

リリは少し落ち着いたのか俺に疑問を抱いた

アキラ「あぁ、強い人とってやつだろう?」

リリ「そっか、覚えてくれたんだ」

リリはとてもうれしそうな顔に涙を流しながら

リリ「はい、よろしくお願いします」

承諾してくれた。それは、やっと夢がかなったと言うような顔で

アキラ「いいのか?俺はお前より弱い男なんだぞ?」

リリ「ううん。アキラは弱くないから大丈夫」

俺の言葉をすぐに返してくれる。そっか、それなら安心だ。

そして、お互い落ち着いてからシオンを呼んだ。

リリ「やっぱり、シオンを連れて行ってよかったね」

アキラ「そうかもな、ありがとなシオン」

俺はシオンの頭を撫でながらお礼を言う。

シオン「エヘヘ」

シオンは少し嬉しそうだ。


あれから、夜ご飯を食べ寝室に入った。

アキラ「さて、これからどうしようか?」

明日に家が完成するのでそれを見に行くことあとは、、、

リリ「シオンの親を探さない?」

アキラ「そうだな、そうしよう」

だが、どうしたものか。この世界で人を1人探すのは大変だし、そんな事を考えていると、

シオン「私のお父さんは私と同じ魔力をまとっているので探せませんか?」

シオンから情報提供があった。というか、シオン少し大人びている。

アキラ「それが分かれば探せる」

この情報は大きい

アキラ「じゃあ、明日少し早めに起きるぞ」

リリ「わかった。じゃあ、寝よっか」

そう、リリは言い俺のベットに入ってきた。そっか、もうそんな関係だったな。

俺は幸せな気分になりながら意識が落ちた。

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