第27話 仕事

翌朝、目を覚まし準備をしてからギルドに向かった。

久しぶりの仕事だし。しかも、シオンもいる。リリに聞いてみたが大丈夫だと言っている。

ギルドに入りサニーさんにクエストを受け付けてもらいに行った。クエスト自体は家の代金を考えて昨日の時点で決めていた。

サニー「サンダーバードの討伐ですね。了解しました」

アキラ「この子を連れていても大丈夫ですか?」

正直子連れの冒険者って見たことないからな。

サニー「はい。あまりいませんがA級冒険者に数人います」

そうなのか、なら大丈夫。

サニー「あなた達にかぎってあり得ませんが、子供を連れて行っておとりにするなんて事はやめてくださいね」

サニーさんは笑顔そんな事を言ってくる。怖すぎでしょ

リリ「しませんよ」

リリが苦笑いをしながら答える。そりゃあそうだ。

リリ「この子は私たちが命に代えても守ります」

リリの言葉に安心するシオンとサニーさんだが1つ言うとシオンは死なないからな。

そして、俺たちはギルドを出て馬車に乗り込む。


馬車に乗り込んで30分ぐらい、やっぱり馬車の方が移動としてはいいな。なんと言うか初めてクエストに行くときの緊張感が感じれる。

山のキャンプ地で馬車を止め、そこからは徒歩移動である。

シオン「お兄ちゃん、さんだーばーど?って言う魔物はどこにいるんですか?」

アキラ「サンダーバードはなもう少し先の崖あたりにいる体がびりびりしてる鳥さんだぞ」

シオンの問いに優しく返す。そして、次に

リリ「体に電気が流れてるならどうやって倒すの?」

リリの質問は確かにそうだ。サンダーバードは体にまとっている電気で魔法を防ぐし剣で殴ろうものなら逆に電気を流される。だが、、、

アキラ「サンダーバードはな、それを専門として狩る人がいるくらい簡単なんだぞ?」

リリ「そうなの?」

そう。事実、1時期Sランク冒険者でサンダーバードを1日に100匹以上狩った人がいるくらいだ

リリ「じゃあ、なんでB級ランク以上でないとクエストを受けられないの?」

それは、、、

アキラ「S級が100匹も狩れるなら1匹ぐらい狩れるんじゃね?っていう冒険者50人ほどが返り討ちにあったから」

そんな会話をしていると崖で黄色の鳥が見えてきた。

シオン「あれですか?」

アキラ「そうだ、あれがサンダーバード」

黄色で美しい羽根を持ち堂々とした風格で木の上にとまっている。だが、あれは眠っているようだ。

リリ「どうやってあそこに攻撃するの?」

アキラ「もちろん、魔法で」

サンダーバードは眠っている時は電気をまとっていない。だから、今日はラッキーである。

俺は直径5メートルほどの岩を20個作り一斉発射する。

アキラ「よし」

全弾命中し落ちてくる。

しかし、すぐに態勢を立て直し。そして、電気をまとった。

アキラ「まじか」

俺の岩弾に耐えるのは予定どうりだが、予想外だったのは、、、

リリ「大きくない?」

そうだな、岩弾が5メートルとして、サンダーバードは15メートルぐらいだろうか?

とりあえず、突っ込んでくるので防御魔法を展開するが相手の軌道をずらし砕け散った。

アキラ「リリやるぞ」

俺は電気対策をやりながら

リリ「うん」

リリはシオンを守る態勢に入りながら構えた。

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