第26話 帰宅

翌朝、俺たちは運転手に声をかけられ目が覚めた。

町に戻り最初はギルドに足を運んだ。

サニー「お帰りなさい」

俺たちの専属受付嬢のサニーさんに仕事再開の手続きをしてもらった。

リリ「これお土産です」

その時、リリが国で買ってきたお菓子をサニーさんに渡し、ギルドを出た。

ギルドを出ていつもの宿に戻った。

部屋に入るなり、リリがベットに座った。

リリ「疲れたー」

っと声を漏らす。確かに何故か旅行から帰ったら謎の疲れが出てくる。

シオン「ここがお兄ちゃん達の拠点ですか」

シオンは疲れを知らないようだ。

アキラ「だけど、ここもそろそろお別れになるな」

リリ「もしかして、家の代金が貯まったの?」

そう、そろそろ貯まりそうだった。

アキラ「次の依頼を達成したらな」

シオン「お兄ちゃん達もう家を建てるんですか?」

シオンは俺たちの見た目を見て言った。だが、俺たちは若いのか?

アキラ「リリ俺たちって今年でいくつだっけ?」

正直、年齢なんて気にしてなかったからな、、、

リリ「何言ってんの私たちまだ17だよ?それを考えたら家を建てることはすごい事なんだよ」

そうだったのか。

シオン「お兄ちゃんはお姉ちゃんの誕生日祝ったりしないんですか?」

そうだな、確かに祝っていたら年齢を数えれるんだが、、、

アキラ「リリに誕生日を祝うことを禁止されたんだよ」

シオン「なんでですか?」

首をかしげるシオンにリリは

リリ「だって、アキラって私の誕生日を祝うとき、魔法で花火上げたり、特別製の金で出来た指輪を渡してくるんだよ」

えっ、それってうれしくないのか?

シオン「それってうれしくないんですか?」

俺の心を代弁してくれた。リリは顔を赤らめ

リリ「うれしいけど、毎年アキラって悩みすぎて目にくまができてたり、考えすぎて戦闘に集中できなくて、モンスターに攻撃されてるんだ。どういった反応すればわからないんだよ」

なるほど、でも、、、

シオン「でも、私お姉ちゃんの誕生日を祝いたいです」

シオンが涙目で俺の心を代弁してくれる。

リリ「そうだな、、、」

リリは少し考え

リリ「じゃあ、シオンと一緒に考えたら?」

アキラ「どういうことだ?」

正直意味が分からない

リリ「つまり、シオンと選べばプレゼントを選べるでしょ?」

確かにそうだが

シオン「なら、お兄ちゃん、明日買いに行きませんか?」

明日か、、、

アキラ「明日の夕方だな、朝は仕事だからな」

シオン「わかりました」

そんな約束をしてると隣でリリが

リリ「そっか、アキラはシオンとデートに行くんだ」

口を膨らましている。

アキラ「子供に焼くな、俺はリリ一筋だぞ?」

何故かシオンに焼いているリリを止めた。最近構って無いからだろうか?

リリ「そっか、、、」

俺の言葉にリリの顔が赤くなる

アキラ「それにこれはリリが提案した事だろう?」

リリ「そうだけどー」

そんなにデートってしたいものなのだろうか?

アキラ「まぁ、とりあえず。明日もあるし買い出し行くぞ」

そしてそんな疑問を置いておき俺たちは買い出しに行ったが今日は結局外食になった。最近こんな感じだ。明日は作らないとな。

今日は外食と明日のご飯を買いに行くと外もすっかり暗くなっている。

アキラ「リリ、明日から仕事だから早く寝るぞ」

リリ「うん」

俺の言葉にリリは少し寂し気に答えた。

何故かわからず俺は少し懐かしい布団の匂いを感じながら意識が落ちた。





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