第18話 シオン

祭りの夜が明け、俺たちは目を覚ました。

俺たちは宿で朝ご飯を食べ、宿を出た。

今日は少し忙しくなる。何故なら、

リリ「シオンには何の服が似合うと思う?」

シオンの服を買いに来ているのである。リリも本気で選ぶなら俺も本気で選ぶ。

アキラ「俺たちと一緒についていくとはいえ、鎧を着さす訳にはいかないしな」

リリ「これなんてどう?」

リリが持ってきたのは青色のドレスに白いエプロンがついている。

アキラ「なるほど、確かに似合いそうだ。シオン着てみてくれ」

シオン「なんで、私の意見は誰も聞かないのっ」

だって、シオンが持ってくるのって結構重装備だし、、、

というか、そう言いつつ着てくれるのね。

アキラ「でも、なんか足りないような、、、」

そうだ。

アキラ「リリ。お前の持っている、ウサギの人形を渡してやれ」

リリ「ん?わかった」

シオンに人形を抱かせると

アキラ&リリ「かわいい」

店で絶叫した。

アキラ「よし、買おう」

リリ「うん」

シオン「私の意見も・・・」


さて、商品も買ったことだし、あと次いでにブーツとロングの縞々靴下も買った。それに、防御結界を張り巡らせ壊れないようにした。

アキラ「着心地はどうだい?」

シオン「悪くないよっ」

うん、かわいいではないか。リリには劣るがな。

シオン「なんか、見下されたような?」

勘が鋭い。まぁ、いいや。

というか、今日はもう一つやる事があった。

アキラ「おい、行くぞ」

俺たちは急いで王宮に向かった。


王様「旅の者よ、昨日の祭りは楽しかったか?」

リリ「はい!」

なんでこの王様は普通に日常会話から入ろうとするんだ?

アキラ「あのー、何故私たちが呼ばれたのでしょうか?」

正直、帰ってもいいかと思ったが宿に手紙が届いたのでな。仕方なくだ。

王様「あー、そうだな」

王様はさっきのお茶らけた表情から真剣な表情になった。

王様「一度お主らが撃退した盗賊団が怒ってしまい、国の人間を襲っているようなんじゃ」

なるほど。あれ?それって俺らのせいでは?

王様「いや、お主らのせいだと言っている訳ではないんじゃ何故なら、わしの娘を助けてくれたからの」

そうか。まぁ、別に気にしてないけどな。

王様「助けてくれたお主らにこんな事頼むのはどうかと思ったが。頼みを聞いてくれんか?」

一つ疑問がある。

アキラ「この国にも冒険者はいるだろう?」

どの国にも冒険者ギルドはある

王様「いるが、Cランクしかいなくて、誰もクエストを受けたがらないんじゃ」

なんでCランクしかいないんだよ。この国は

アキラ「はぁー」

正直溜息しか出ない、リリはどうなんだ?

リリ「アキラどうする?」

あぁ駄目だ。俺に完全に任せてる。でも、やってほしそうな目だ。

アキラ「受けますよ」

リリにそんな目をされたら拒否れないだろ?

王様「そうか、受けてくれるか」

王様の顔がパァーっと明るくなった。誰得だよ。

アキラ「どうすれば、いいんですか?」

受けるとは言ったものの、どこにその盗賊がいるかなどの見当もついてない。

王様「そこらへんは、わしが何とかしよう」

できるんだ。じゃあ、その調べる人に依頼すればいいのに。

アキラ「では、その辺が分かり次第読んでください」

王様「あぁ、分かった」

会話を終え俺たちは王宮を出た。

また、めんどくさい事になったな。



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