第16話 夜

たくさん遊んだ後の夜

アキラ「そろそろ、ご飯にしないか」

リリ「うん」

近くの屋台からソースの匂いが匂ってきている。

リリ「買ってくるね」

リリはすぐにその店に走っていった。さて、俺はベンチを探すか。

アキラ「ん?」

今路地裏に何か入っていった気がする。あっちに何かあるのだろうか?

そして、更にその路地からおいしそうな匂いがする。肉を焼いたような、、、

俺は路地裏に入っていった。

アキラ「匂いはこっちの方から、、、」

俺は犬のように匂いをたどりながら向かっていった。すると、

???「お前、何者だ!」

後ろから声をかけられた。黒いフードを被った男?かな手にはナイフが握られている。

アキラ「この辺に屋台ってありますか?」

正直、店の人にしか見えないんだが、、、

???「屋台?お前この国の人間じゃないのか?」

アキラ「はい、旅のものです」

恰好的には冒険者も旅人も変わらないと思う。というか、冒険者と名乗れるほどの実績を持ち合わせてない。

???「そうか、屋台はないが、いいものを売っている店ならあるぞ?」

いいもの?アクセサリーとかだろうか?それはリリが喜びそうだ。俺はついていくことにした。

???「ここだ」

男についていくと、そこにはテントがあった。中には檻が何個かある。

ペットショップかな?

???「お客さんここにはいい者がそろっているよ」

アキラ「どんな物があるんですか?犬ですか?猫ですか?」

正直、冒険の邪魔にならない動物がいいんだが。収納魔法に入れて非常食になりそうな。

???「獣人族ですか。それならこちらに、、、」

獣人族?この店では、犬や猫じゃないよねそれ

俺が見せられたのは言葉の通りの獣人族の子供だ。正直弱っている。子供の胸あたりには魔法が施してある。

アキラ「奴隷紋?」

???「そうでございます。いい奴隷がそろっているでしょう?」

あれ?奴隷って国で禁止されてなかったっけ?もしかして、ここってやばい店?

アキラ「あのー、これって。国で禁止されている」

???「そうだ。奴隷は禁止されているが俺は興味がありそうな旅人に売り払っている」

えー、やばくないかそれ、正直もうギルドに報告したいんだが。

???「最初旅人は全員そんな顔をしているが買った後みんな満足しているんだぞ?」

そういう問題なのか?まぁ、いいや。

アキラ「いえ、大丈夫です。俺、帰ります」

帰ってギルドに報告しよ。俺はテントを出ようとすると

???「おい待て」

男に引き留められた。

???「お前まさかギルドに報告するつもりじゃないだろうな?」

なんでそう言いながらナイフを握るんだ?怖いんだが?

アキラ「そりゃ。だって、ここ違法だよな?じゃあ、報告しないと」

正直、こういうのを見逃すとリリに怒られる。

???「そうか、じゃあ、、、」

男がナイフをかまえ

???「死んでくれないか?」

俺に突っ込んできた。


リリ「アキラってさ、トラブル体質だよね」

リリが俺に問いかける。確かにそうかもしれない。

アキラ「そうだな。今回は相手が素人で助かったよ」

相手はすぐにナイフを取られ手刀によって気絶させギルドに引き渡した。

リリ「素人って相手指名手配犯だよね?しかも、かなり手練れの」

そうなのかな?まぁ、いい。

とりあえず、俺たちは奴隷がいるテントに向かった。

テントに入り一つ一つの檻を見ていった。

リリ「ひどいよね、まだ子供なのに、、、」

確かに、ここはひどい。子供には痣ができていて死んでいる子供もいるようだ。しかも、それを放置しているようだ。正直、リリにはこの光景は見せたくない。

アキラ「生き残りはいるかな」

ほとんど俺では治せない子供ばっかりである。しかもかなり衰弱している。

リリ「あれ見て‼」

リリが声を上げた。そこには、まだ少し元気そうな子供がいる。でも、、、

アキラ「こいつは、、、」

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