第13話 翌日
俺は朝になり目が覚めた。横にはリリが寝ている。俺は昨日の出来事を通してわかった事がある。リリは俺の話を聞いてくれる、俺の相談に乗ってくれる。俺はリリの頭を撫でた。
アキラ「ありがとう」
俺の心は本当に軽い、何もかも開放されている。
リリ「どういたしまして、エヘヘ」
びっくりした。
アキラ「お前、起きてたのか」
さっきの聞かれてたのか、すっげー恥ずかしい。まぁ、いい。朝ご飯にしよう。昨日何も食べてないからな。
はーい、今日俺が作ったのは、フレンチトーストになります。普通に食べてもおいしいこれですが、私はこれにベリーを乗せます。ベリーを乗せると酸味があり、とてもおいしい。
そんなこんなで、食べ終わりギルドに向かった。
今日は仕事をしないとな。さて、久しぶりの討伐クエストは何がいいかな、、、。
リリ「ねえ、アキラこれ見て」
ん?これは
アキラ「ゴブリンキングか」
昨日の話に出てきたゴブリンキング君ではないか、確かにいいかもしれない。
アキラ「いいんじゃないか?受付しておいで」
リリ「うん」
リリは楽しそうに受付嬢の方へ走っていった。
森までは近いし気球を使うまでもないだろう。
さて、森に馬車でやってきた訳だが
リリ「アキラ見てこれ」
早速リリが何か見つけたようだ。これは、
アキラ「ゴブリンの足跡だな」
ならば、近くに洞窟がありそこにキングがいるはず。俺は探知魔法を張り、群れを発見した。
アキラ「ここから南に群れがある。でも、数が多い気がする、気を付けていこ」
俺が指示をだすとリリはうなずく、何故か初めに戻った気分だ。
南に200メートル進んだところで、群れの監視役を見つけた。俺たちは立ち止まり、俺が爆発魔法を準備した。監視役がいるってことはその真ん中に群れがあるはず。
アキラ「行け」
爆発魔法は監視役を無視しその奥で爆発した。
アキラ「リリ行くぞ!」
俺はリリと一緒に横に並んだ。
自分で作った剣を取り出して。そして、監視役に切りかかった。
ある程度、狩ったところで、煙の中から少し体がでかい、キングが出てきた。あぁ、昔もこんなだったな。
アキラ「キングが来たぞリリ」
リリは俺が言うと戻ってきて横に並んだ。
リリ「アキラ、いつものお願い」
アキラ「はいよ」
俺は2つの剣に火をまとわせ2人で突っ込んだ。
昔と違う事は俺は魔法の操作がしやすくなっていることぐらいだろう。
そして、キングが俺を殴ろうとするが、防御魔法で弾かれる、そこに俺たちが切りかかり勝負は一瞬でついた。
戦闘が終わるなりリリが
リリ「アキラー!」
俺に抱き着いてくる
リリ「アキラすっごくかっこよかった」
そっか、なら使ってよかったかもしれない
アキラ「改めて、よろしく頼むよリリ」
リリ「こちらこそ」
俺たちの仲は深まった。正直、俺も楽しかった、久しぶりな気がする。これから先俺は、リリの事が守れるだろうか? いや守れるさリリが俺の心の支えになっている限り。
俺はそんな事を考えながらキングを収納し馬車に戻った。
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