第11話 稽古

俺たちは森林から戻り、木をトシヤに納品した。

アキラ「リリ、今日は何食べたい?」

俺は晩御飯を考えていた。

リリ「なんでもいいよ」

リリは少し眠たそうな顔でいる。そりゃあ、あれだけ遊べばな。

仕方ない、今日は少し簡単に作ろうと思うがどうしようか、、、

そうだ、あれがいいかもしれない。

俺たちは宿に帰り、俺は早速準備に取り掛かった。数分後

俺が今回作ったのはお茶漬けである。これは、少し前にリリ作り方を教わった。リリ特性のものである。

リリの前にお茶漬けを出しリリはそれを食べだした。

リリ「うん、私が教えたとうりの味だ」

リリの顔は少し自慢げに見える。まぁ、でもリリのお茶漬けには劣ると思うが

さて、俺も食べるとしよう。お茶漬けは季節によって変えられる便利な食べ物だ。夏に氷を浮かべて食べればひんやりしてておいしいし、上にのせるものでもまた違った味わいになる。今回俺は、梅を乗せている。

ある程度、リリが食べ終えたところで

リリ「明日、少し行きたいところがあるから、1人で行ってきていい?」

アキラ「いいよ」

明日は仕事の日だがリリが言うのなら仕方ない。俺に拒否する理由はない。

リリはそれだけ言うと吸い込まれるようにベットで寝た。おいおい、すぐ寝ると牛になるぞ、仕方ない俺も牛になろう。


私は朝一番に宿を出た。そして、トシヤさんの店に向かった。

約束通りトシヤさんは店の前で待ってくれてた。私はトシヤさんと一緒に草原に向かった。


草原に着き次第私は、剣を抜いた。

リリ「では、よろしくお願いします」

トシヤ「じゃあ、遠慮なく」

トシヤさんもいつの間にか剣を抜いており言葉と同時に姿が消えた。早い、、、

私は感覚的にそれを防いだ。剣といっても木刀を使っているのだがトシヤさんの攻撃を防いだ時、手が少ししびれた。

トシヤ「ありゃ、防がれちゃった」

リリ「本当にすごいですね」

正直あれを防ぎ続けろと言われたら無理だろう。しかし、トシヤさんの顔にはまだ余裕がある。私も全力で行かねば、、、。

そんなこんなで一時間が経過した。

トシヤ「いやー、リリ君はすごいなー」

トシヤは私を見てそういった。トシヤさんは汗一つかいてない。まだ、全力ではないのだろう

トシヤ「アキラも見習ってもらいたいな」

リリ「何を見習ってほしいのですか?」

私はつい反射的に聞いてしまった。

トシヤ「いやー、アキラは剣も使えるのに何で使わないんだろうなーって」

リリ「えっ?」

私は理解ができなかった、アキラが剣を使える?確かに剣は使えるが実戦で使えないとアキラから聞いたことがある。

トシヤ「アキラは何故か心の中でセーフティロックをかけてる」

トシヤさんは言い切った

リリ「どうしてそう言い切れるんですか?」

トシヤ「俺は昔アキラの剣術を見たことがある。しかし、あれは魔法使いができる動きじゃない」

わからない

リリ「なら、どうしてアキラは剣を使わないの?」

トシヤ「それは、本人に聞いてみればいいんじゃないか?俺にもなぜだかわからないからな」

そんな事言われたら、気になってしまう

リリ「わかりました。今日はありがとうございました」

トシヤさんには悪いが帰らせてもらう

トシヤ「いや、気にするな」

トシヤさんはにやにやしながら、見送ってくれた。

私は急いで宿に戻った。

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