第2話 仲

俺はギルドから宿に戻ってきて今晩御飯を作っています。なぜなら、食事を作る事を勉強もかねてリリと食事当番を回しているからである。今日は俺の日なのでシチューを作りながら、リリの悪口を聞いていた。

リリ「ギルドの冒険者って本当嫌い」

アキラ「また何で?」

理由はわかっているがとりあえず聞いてあげよう

リリ「私の事ばかり見てアキラの事は何にも評価しない最低な連中よ」

あーそっちか。てっきり、リリのことを少しえっちな目で見ている事かと思った。

リリ「アキラも何であんな奴らに言われて文句を言わないの?」

そんなの、、、。

アキラ「俺が魔法使いだからかな?」

魔法使いは基本冒険者の中では最低職となっている。それが無ければ少しは自信が出ると思うけど、、、。

リリ「アキラは魔法使いでも凄いもん」

あー、可愛いなもう。

そんな話をしている間にシチューができた。

アキラ「リリできたよ」

リリ「はーい」

俺が作るシチューは鶏肉とにんじん、じゃがいもが入った一般的なシチューだ。

リリはそれをスプーンですくい口の中に入れた。パンもかじった。

リリ「美味しい。やっぱりアキラの料理は美味しいわ」

本当に美味しそうに食べてくれる。普通のシチューとパンだけど

アキラ「ありがと」


ご飯を食べ終え俺たちは仕事の話をする事にした。

リリ「次のクエストが終わればようやくBランクになるけど何か受けたいクエストはある?」

アキラ「俺はリリが受けたいクエストに着いていくだけだよ」

毎回こんな返しをしている。しかし、

リリ「次でCランク最後なんだしアキラが選んでよ」

確かにそうだが、俺は少し悩みリリの危険が少なそうでリリが満足しそうな。

アキラ「ストーンゴーレムにしよう」

ストーンゴーレム、図鑑には高さ5メートルくらいの大きさの魔物である。

リリ「うん、わかった。じゃあ、明日ギルドに受付に行こう♪」

リリは嬉しそうだ。そして、俺たちは仕事の話が終わり寝ることにした。

俺は防御魔法の術式をいじり、布団に入った。

明日も早いし、早く寝よう。俺は夢の世界に入って行った。


不意に目が覚め何かと思うと俺は気づいた。

リリが布団に入ってきているのだ。

たまに、リリが寝ぼけて俺の布団に入ってくる事はあるがどうしたものか。いつもなら、脱出しソファで寝るのだが、今回はガッチリと掴まれている。俺は少し考え、諦め寝ることにした。


翌朝

リリが赤面した状態で椅子に座っていた。

何を聞いても手を顔に当てた状態で首を横に振っている。やっぱり可愛いなこの野郎。

俺は笑い。そして、目が完全に覚めた。

朝食を作ることにした。

朝食はシンプルに目玉焼きとソーセージだ。

リリは目玉焼きに塩を、俺は醤油をかけた。

好みは人それぞれである。

俺とリリはクエストに行く準備をして、宿を出た。

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