魔法使いな俺と剣士の彼女

ニガムシ

始まり

第1話 昔

俺の故郷はおかしい。なぜなら、穴の中にあるから正確に言うと隕石でも落ちたようなクレーターの中に国が立っている。

何故かというと、昔、この穴は膜につつまれていた。そして、膜がなくなった時、学者が集まり町ができた。そして、技術力が高いこの町に人が集まり国になった。

国名は科学都市『ビビアン』である。


どうも、俺の名前は雨宮 アキラ(あめみや あきら)って言います。愛称はアキラです。はい、そのままです。後衛で火球をポンポン打っている男であります。

前衛で戦っている彼女は剣士 綾川 リリカ(あやかわ りりか)です。俺の幼馴染になります。愛称はリリです。両方17歳になります。ちなみに愛称はとは二人でお互いに呼び合っているあだ名的なことです。(俺そのままだけど、、、)

これは、10年前の事なんですが、俺はリリに、

アキラ「なぁ、リリ。俺は大きくなったらお前を守る剣士になってやる」

そんなかっこよさそうな事を言ったんですよね。

はい、今をご覧ください。魔法使いです。リリをご覧ください。剣士です。

逆になっちゃいました。まぁ、確かに昔からリリの方が力は強かったですし、剣術の飲み込みも早かったですけど、、、。

逆になりたかったです。

こんな、俺たち二人パーティーなんですが。もう一つ悲しいことがありまして、、、。

この世界、魔法使いとかパーティーにいらないんですよね。何故かというと魔銃というものがありまして、この魔銃、弾に呪文を吹き込むことで無限にその魔法を乱射できるんですよ。まぁ、欠点といえば威力が低いことぐらいですかね。

例えば、完全回復を弾に吹き込んだとしても銃の破損か普通の回復になるかぐらいのものなんですよ。でも、魔銃は連射ができるので回復を連射すれば完全回復レベルになりますし。もう一つの欠点である魔法の切り替えができない。というのは、魔銃を複数持っていればいいんですね。魔銃って貴重なものじゃないの?って、嫌普通に量産されてます。はい、つまり私がリリの後ろで戦う意味がありません。

だけど、なぜリリ後ろで戦っているのか。それは、リリに頼まれたからですね。

リリ「パーティーを組むならアキラ以外なんて考えられない」

だそうです。かわいい奴ですね。こんな事を言ってくれるのなんてリリだけです。

おっと、こんな話をしていたらリリが魔物を倒し終わったみたいです。

リリは私の方に歩いてきて

リリ「相変わらずいい攻撃だね、アキラ」

そんな事を言ってきたので

アキラ「お前の方がすごいだろ。あっ、ここ血が出てる防御魔法が間に合ってなかったんだね」

膝の方から血が出ていて切ったような傷ができていた。

リリ「違うよ、木の枝がかすっただけだから」

防御魔法は自然物には干渉できないようにできているせいだろう、今度改良しとこう

アキラ「そうか、ならばい菌が入らないように、、、」

俺はリリの膝に手を向け

アキラ「完全回復」

回復魔法を使い傷を治した。

そして、魔物を収納し荷車まで運び、ギルドに戻った。


ギルドに戻り依頼報酬を受け取ると

戦士「あの女剣士、無傷でゴブリンの群れを倒してるぞ。しかも、返り血も浴びてない」

そんな、声が聞こえてくる。ゴブリンは単体では雑魚だが群れを作るとベテランであれど少しくらいは傷を負うからだろう。

そんな中、

???「おいおい、魔術師がまた女剣士の報酬を半分もらってるぜ」

???「あの女剣士も違う人とパーティーを組めばいいのに」

という声が聞こえてきた。

確かに、そのとうりだが俺は全力で聞こえないふりをした。

リリが帰ってきて俺たちは宿に帰る事にした。

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