芍薬

笑わない君の歓迎会。その帰りに近くの花屋で僕は花を一輪買った。花なんて普段は絶対買わないし詳しくもないけど、その花を見た瞬間君が浮かんだ。真っ直ぐ君に駆け寄って、人目も憚らずに手渡す。「君に似合うと思って」驚いた表情の君は次の瞬間、そっとはにかんだ。芍薬が君に笑みを運んだのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

140字小説 @sora_abd141

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ