第9話 KAC20227 出会いと別れ


 別れって、笑いと同じか、それ以上に不味いかもしれない。


 別れって、書いたことないんじゃねぇ。


 参った。


 これが、一番最初のイメージです。


(どうしよう。 このお題)


 出会いは、なんとかなるかと思うのだが、別れって、……。


 それに、出会ってから別れにとなると、その間の物語が、長いだろう。


 4000文字で、出会いから別れまでは、難しい。


 かなり、悩んでしまった。


(ああ、一つだけあった。 あれかぁ。 だけど、今は、その話を書くわけにもいかないなぁ)


 とりあえず、考えられるのは、一つあるが、それを書くわけにいかないとなると、別のことになる。


(あ、本伝にもあるな。 だけど、これも、ここで書くわけにいかないのか。)


 出会いとなったら、第4回の「お笑い/コメディー」で使った、ジューネスティーンの入学時の、アンジュリーン、カミュルイアン、アリアリーシャとの出会いの話が、一番近い話だ。


 出会いだけなら、ユーリカリア達のパーティー、カインクム夫婦との出会い、ギルドの受付嬢とギルマスとの出会い、……。


 出会いだけは、色々書いたけど、別れは、これから書く話なので、筋書きはあるのだが、話として書いた事はない。


 困った。




 出会いと別れ、出会いと別れ、出会いと別れ、出会いと別れ、出会いと別れ。


 別れ、出会いと。


「あっ!」




 ウィルリーンの師匠との別れ、それから、ユーリカリアとの出会い。


 ああ、これ使えるかもしれない。


 500文字で、触りを書いて、1500文字でウィルリーンと師匠の話にして、残りで、ウィルリーンとユーリカリアの出会いをまとめたら、1話になりそうじゃね。


(じゃあ、ちょっと、考えてみよう)


 まずは、本伝を読み返して、ウィルリーンの過去を確認し直してから、書き始めました。


 ウィルリーンが、師匠と別れたところから初めて、ユーリカリアに出会うまでを書く。


 出会いと別れは、必ずしも同じ人でなくても可能なのだ。


 卒業式から入学式のようなものかもしれないが、これなら、お題の出会いと別れを表現できるかと考えました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る