わたしは、彼のことが大好きなのですっ

みお

第1話 

「はぁ、今日も景虎様かっこいいっ」


時は戦国。


場所は越後。いまでいう、新潟。


戦国時代、新潟は、越後と呼ばれ、そこでは、上杉謙信が土地をおさめていた。


上杉謙信は、このころ、長尾景虎と呼ばれていた。


そんな、越後に景虎ファンができ、どんどんそれは拡大していって、ファンクラブが出来上がっていた。


「なんで、あんなに景虎様は魅力的なのかしら」


景虎は、よく馬に乗って越後の村をまわる。


今日もその日で、馬にまたがっていた景虎は、お日様の光に照らされて、目がキラキラと輝いていた。


「お! 今日も野菜ができたか!


うまそうだな!」


「景虎様っ!


是非、食べてくださいな」


「いいのか?」


「もちろんです。


むしろ、生でも大丈夫ですか?」


「俺は生で食べたい!」


そう言って、景虎は、トマトにかぶりつく。


トマトから新鮮なジューシーな汁が溢れ出る。


「うまいっ!」


「まぁ、嬉しいっ」


女子たちは、とてもにこにこして、喜んでいる。


「ありがとうなっ」


そう言って景虎は女子たちの頭をぽんぽんして、また馬にまたがり、去っていった。


「ねぇ!


景虎様に頭さわられちゃったっ❤︎


きゃーってかんじっ!


嬉しすぎるっ。


今日は頭洗えないわ」


「いいないいなっ!


うちもぽんぽんされたかったぁ。


あの筋肉質な腕、こんがりとこげた肉体美、筋の入った腕、最高よね」


「わかる。


まじ、イケメンすぎ。


これで戦も強いんだから、ほんと、チートよね」


「そうなのよっ。


うち、この間、射撃場のぞいたのね。


そしたら、景虎様が鉄砲をバンバンうっててさ。


しかも、命中率がすごいのよ。


まじで、かっこよかった。


惚れたわ」


「うわっ、わたしも見たかったなぁ。


景虎様、刀も使えるしさ。


この間、私たちの目の前で、刀ふるところ、見せてくれたじゃない?


ほんと、ファンサービスもいいんだから❤︎」



女子たちの景虎話は止まらない。


民にも優しい景虎は、どんどんファンが増えていくのであった。


民の、景虎推し活は、これからも続くのであった。




筆者の戯言


「越後の龍上杉謙信と戦国時代をこよなく愛する女の物語」では、景虎ファンが出てきました。


あまり、ファンに焦点をあてることがなかったので、今回話にしてみました。


いかがだったでしょうか。


感想待ってまーす!



「越後の龍上杉謙信と戦国時代をこよなく愛する女の物語」

https://kakuyomu.jp/works/16816452220781051149/episodes/16816452220781524846

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わたしは、彼のことが大好きなのですっ みお @mioyukawada

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