第3話 まどろみの中

――~~~♪



……誰?


~~♪


そこで、歌っているのは、誰?



『お眠りなさい。…しい…よ…』



よく聞こえない。誰?姿も見えない……。



『夜の……は怖くない。私がいるから』



だけど、何でだろう。どこか、安心する。



『…心し…さ…。…しい…よ…。』



ねぇ、あなたは誰なの?なぜ歌っているの?どうして姿が見えないの??



『怖い……が……も、私が…ってあげる』



ねぇ、私に歌ってるの?ねぇ、どうなの、何か、答えてよ。



『何も気にせず眠りなさい。今はただ、眠りなさい』



“…ねぇ、どうして歌うの?”

“そうねぇ。この歌を歌えば、何も怖くないでしょう?”

“不思議。ただの歌なのに”

“ふふ、私の魔法よ”

“え!魔法が使えるの?”

“どうかしら。でも、ほら、眠くなってきたでしょう?”

“うん……”

“ほら、守りを与えてあげたのだから。一緒に寝ましょう。

もう怖くないから。安心して眠れるわよ”


““おやすみなさい””






「お母さん……?」

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