Nothing:episode2 2. 再び、過ち

 その問題の、色々やっちまった事件は、を言いますと…。

「たっだ、いまぁーっ」

 泥酔していることは何となく憶えてて、家に帰って来たことも何となく憶えてて…。

「おかえり…」

 眉間にシワを寄せて、須見すみを怒らせてしまったけど…それはそれで可愛いって思って、勢いでハグしようとしたら、後ろから誰かが来た…。来た…?!

「須見さんだぁ~」

 きゃぁーって言いながら、気付けば目の前の須見に抱きついてた。それで、目が醒めた。抱きついていいのは、俺だけだっ

加登かど、」

 次の言葉を聞くまでに、お持ち帰りしたコを外に追い出した。したがって、俺も外へ出る。

「かっ、帰るねっ…」

 そう言って、走り去るように逃げて行った。

「明日から俺、暇になっちゃうかも…」

 いつの間にか真後ろにいた須見は溜め息を吐いて、俺の肩に頭を置いた。

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