魔王に襲われ世界は破壊されました。18年前のミーロ星に転生すると魔法が使えるようになってました。滅死壊を倒すために、PSE能力者、剣士、勇者、魔術師、令嬢、師匠を仲間にし魔法でジュースにして飲みます。
46 アルルが林檎大学に合格した。滅死壊の大侵攻対策特訓に向かう。
46 アルルが林檎大学に合格した。滅死壊の大侵攻対策特訓に向かう。
「ロネえ。林檎大学、合格しちゃったみたい―。」
アルルは、合格証明書を持って来て、僕にみせた。
10月31日 金曜日
午前 7時37分ごろ
ルネ小学校の窓際の、休憩所
机を挟んで、椅子に座って、アルルと、駄弁っていた。
「流石、アルル、おめでとう。」
僕は、アルルをみた。
「へへへ、ありがとう、ロネ。」
アルルは、照れくさそうに笑った。
「ま、大学って言っても、ルネ小学校に通いながらだけれどね。」
アルルは、続けた。
アルルは、大学とか、研究機関でさえ、解明出来ていない、現象を発見していたり、発明されていない事を発明して、技術を確立させてしまっているような気がした。
アルルが、ミーロ星、最高峰の教育機関 林檎大学に入学しても、退屈な日常が待っているのかもしれないなあ、と心の中で思った。
「ま、とっとと、林檎大学も卒業して、学業から解放されたいね。僕は、武器商人になりたいんだ。」
アルルは、笑った。
「アルルの夢だったよねえ。」
僕は、返した。
「ああ、ただ、最近は、他に興味のあることもある。」
アルルは、言った。
「能力や、滅死壊の事をもっと知りたいんだ。僕には、能力が使えないから―でも、ロネたちの力になりたい。」
アルルは、僕をみて続けた。
ピロロロン
*11月1日 土曜日 午前9時から エイレーネ団で特別訓練があります。なるべく参加できるよう、お願いいたします。大事な訓練です、大侵攻対策します。
場所は、アルブルの白い空間の基地です。
学校から帰り、一人で特訓した後、夕飯を食べ、風呂を上がり、部屋で、ごろごろしていた。
「大侵攻対策ですって。」
僕は、呟いた。
プルルルル プルルルル プルルルル
「ロネ、明日行くだろ。アスポートでちょちょい、と送ってやるよ。」
ロールさんから、電話が掛かってきた。
珍しいなあ、ロールさんが、僕に連絡してくるなんて―
「アスポートって?」
僕は、きいた。
「物体送信。いわゆる、瞬間移動みたいなものだよ。」
ロールさんは、答えた。
「はい。行きます、お願いします。」
僕は、返事した。
「じゃ、朝8時、ルネ小学校校門前に集合。リリと、ミミコ、も来るってさ。」
ロールさんは、要件を伝えると、電話を切った。
ロールさん、優しいなあ。
11月1日 土曜日 午前7時30分ごろ
「じゃ、行きますか。」
僕は、支度を整え、家を出た。
ガチャ
ルネ小学校に向かう。
校門に着くと、もう既に、ロールさん、ミミコさん、リリが揃って、駄弁っていた。
ミミコさんは、神通力で、ぷかぷか宙を浮いている。
リリは、フェンスに身体を腰かけて、スマホを、いじっていた。
ロールさんは、校門の前で、突っ立ていた。
「よっ。来たかロネ。」
ロールは、僕をみつけると、微笑みかけた。
「はい、おはようございます。」
僕は、挨拶した。
「ロネ!」
リリは、フェンスから離れ、スマホを鞄にしまい、僕の名前を呼んだ。
「揃ったわね。」
ミミコさんは、宙から地面に降りて、言った。
「行くとしますか―、アスポート。」
ロールは、唱えた。
ビューン
魂が分離し、幽体離脱して、自分が自分を別の自分として認識しているかのような奇妙な感覚に襲われた。
一度、転生前に、体験した事のある感覚だ。
僕たちは、消えて、アルブルの白い空間に、飛んでいった。
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