魔王に襲われ世界は破壊されました。18年前のミーロ星に転生すると魔法が使えるようになってました。滅死壊を倒すために、PSE能力者、剣士、勇者、魔術師、令嬢、師匠を仲間にし魔法でジュースにして飲みます。
27 神通力者のミミコさんは宿命通で、僕の前世を知っていた。能力の使い方を教えてくれるらしい。
27 神通力者のミミコさんは宿命通で、僕の前世を知っていた。能力の使い方を教えてくれるらしい。
「ある程度の未来が見えているですって!?。」
僕は、目を見開いた。
未来予知だなんていう事が、あり得るのだろうか。
「ええ。驚くような事ではないわよ。」
ミミコさんは、にこやかに、笑った。
「へえ、未来じゃ、ミーロ星はどうなってんのか、教えてくれよ?」
僕は、質問した。
「無理よ。あたしが、みれるのは、数年単位の、みる事の許された未来だけよ。」
ミミコさんは答えた。
「みることの許された未来?」
僕は、ききかえした。
「ええ、そうよ。数年単位だったら、鮮明に未来が見えるけれど、10年、100年となってくると、ぼんやりと、みえるだけになるのよ。」
ミミコさんは言った。
「例えば、今日、あなたは、カレーライスが夕飯になるだとか、あなたの友達のアルル君って人が、半月後10月23日、日曜日、史上最年少で、林檎大学に飛び級合格するだとか、あと、あなたが、滅死壊に殺されて死ぬだとかね。」
ミミコさんは、冷たい声で、言い放った。
「滅死壊がいつ、大侵攻してくるのかは、わからないのか?」
僕は、きいた。
「拒絶されて、わからない事のひとつよ。」
ミミコは、悩ましそうに、返した。
本当だろうか。
胡散臭い。
「本当に、神通力者なの?なんだか、怪しいなあ。」
僕は、訝しい目でみた。
「なによ。みんなして、あたしをバカにして。神通力者って、胡散臭いだの、詐欺だの、なんだのって、よく、バカにされて、腹が立つのよ。」
ミミコさんは、ぷんぷんと腹を立てて、口を膨らませた。
「なんだったら、君の、前世だって、わかるんだからね。」
ミミコさんは、言った。
前世だって?
そんな馬鹿な。
「君は、ネロー星?、っていう星で、産まれて、育ったのだけれど、24歳の時、滅死壊の侵攻にあって、星ごと滅ぼされ死んで、ミーロ星に転生した―、って、え?」
ミミコさんは、すらすらと、話しながら、途中で困惑の声をあげた。
「あなた、不思議な、前世を持っているのね。滅死壊とすごい、因縁があったのね。知らなかったわ。あと、あなた、過去に転生してるわよ。」
ミミコさんは、言った。
ええええええええええええええええええええええええ!!!!
コワい。
なんだ、この女、全てお見通しじゃねえか。
過去に転生ってどういうことだ?
「ごめんなさい。怖がらせちゃって。」
ミミコさんは笑った。
僕は気が動転していたが、正気を取り戻した。
「過去に転生って、どういうことなんですか?」
僕は、きいた。
「宿命通で、君の過去に起こった出来事や、前世を覗き見させてもらったのだけれど、時間軸がごちゃごちゃになっているのよ。」
ミミコさんは、不思議そうに、言った。
「ごちゃごちゃに?」
僕は、呟いた。
「ええ、そうよ。あなたが、死んだのが、2041年なのだけれど、今日は、2031年、4月23日、水曜日。明らかに、過去に飛んでるわよ。」
ミミコさんは、面白そうに、僕をみた。
まさかとは、思っていたけれど、ほんとそうだ。
まだ、僕は、僕の前世の家族を、恋人を救える。
守れる。
「今のあなたじゃ無理よ。」
ミミコさんは、冷酷に言い放った。
あれ?ていうより、僕の心が読まれてる?
「他心通よ。心が読めるわ。」
ミミコさんは、事も無げに言った。
「へえ。」
どうやら、ミミコさんは、本物の神通力者のようだ。
「失礼ね。似非、インチキだと思ってたなんてねえ。」
ミミコさんは、心外だと言った様子で、言った。
「ごめんなさい。」
僕は、頭を下げた。
「あなたには、戦う理由がちゃんとあるのね。」
ミミコさんは、笑った。
「はい。」
僕は、頷いた。
ミミコさんは、感心した様子で、僕をみた。
「27年生きてるんでしょ。実質、あたしより、20歳、年上じゃん。ははは。」
ミミコさんは、笑った。
「ですねえ。まさか、自分が異世界転生するだなんて、夢にも、思ってませんでした。」
僕は、髪を掻き掻きした。
ミミコさんは、僕の目をみた。
「過去の、別の星に転生するだなんてね。」
ミミコさんは、言った。
「次は、僕が全部、守るんだ。」
僕は、覚悟を口にした。
「だったら、強くならないと、いけないね。」
ミミコさんは、少し間を開けて口を開いた。
「あたしが、能力の使い方を最低限、教えてあげるよ。」
ミミコさんは、腰に手を当てて、言った。
能力の使い方?
「いいんですか?。」
僕は、ミミコさんをみて言った。
「これも何かの縁だ。」
ミミコさんは、返した。
「ありがとうございます。」
僕は、言った。
「ロールのやつも、認める団員になれるといいな、じゃなきゃ次は、本当に殺されちゃうかもね。」
ミミコさんは、悪戯な笑みを浮かべた。
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