魔王に襲われ世界は破壊されました。18年前のミーロ星に転生すると魔法が使えるようになってました。滅死壊を倒すために、PSE能力者、剣士、勇者、魔術師、令嬢、師匠を仲間にし魔法でジュースにして飲みます。
17 小学生になりました、登校中、キュプロスの巨人に襲われているところを、リリという魔法少女の女の子に助けられる。
小学生編
エイレーネ団入団 魔法少女リリ登場 ルネ小学校に入る
17 小学生になりました、登校中、キュプロスの巨人に襲われているところを、リリという魔法少女の女の子に助けられる。
「ルン、ルン、ルン」
鼻歌で、ルンルンと気分よく、道を歩いている。
今日から、小学生になる。
通学路を歩いていた。
2031年、4月8日、火曜日。
小学校の制服である、紺色のシングルブレザーと、ズボンを着ている。
水色のランドセルを背負い、通学路のアスファルトの歩道を歩いていた。
「な、なんで、どうして、いるんだ。。」
僕は、真っ青になり、慄き、腰を抜かし、転がった。
一つ目の、体長15mほどの巨人がいた。
二階建てで切妻屋根の木造住宅を、両手で持ち上げている。
「おらああああ。」
一つ目の巨人は、家を地面に投げつけた。
ドス―ン、バリ―ン、ブシュ。
凄まじい音を立てて、家は、破壊された。
「グヘへ。」
一つ目の巨人は、二ヤリと笑った。
ドス、ドス、ドス、ドス、ドス。
「ブはあ。ははは。」
一つ目の巨人は、笑顔でアハハハと声を上げて、地面に叩きつけられた住宅を、2mはある、足の裏で、踏みつけた。
グり、ぐり、ぐり、ドス、ドス、ドス。
何度も何度も、踏みつける。
グり、ぐり、ぐり、ドス、ドス、ドス。
中には、人が住んでいるのだ。
「ああああああああああああ。」
苦しみの叫び声が、悲痛に鳴り響く。
しばらくして、悲痛な声がしなくなった。
死んだのだ。
一つ目の巨人は、満足そうに、粉々になって家と死体の残骸をみている。
キュプロスだ。
滅死壊だ。
恐ろしい。
どうして、ミーロ星にも、壊滅死の化け物がいるのだ、わからない。
恐怖で、震えあがり、慄き、唖然とし、頭を抱えていた。
「どうしたんだい、そんなに震えて、頭を抱えて?」
一つ目の化け物は、僕の顔を覗き込んで、にやりと、笑った。
え? ヤバい。
見つかった。
みつかっていたのだ。
逃げないと、離れないと、食われる!!!
ダッダッダッ―
僕は、逃げた。
走った。
一つ目の巨人は、僕を時速60kmの車の如き速さで、追っかけてきた。
ドッドッドッドンドンドンドンド―
「つかまーえた。にひひ。」
一つ目の巨人は、言った。
一つ目の巨人は、僕を右手で、握って、持ち上げた。
「ぐへへえ。」
一つ目の巨人は、目を細め、頬を緩めた。
あ、死んだな、これ。
終わった。
僕は、絶望した。
死にたくない。
やり直しの人生は、ちゃんと、生きたかった。
大事な人を守りたかった。
反発心が芽生えた。
最後まで、足掻いてやる。
僕は一つ目の巨人の手の中で、暴れまわった、藻掻いた。
「諦めの悪いガキだなあ。おら。」
一つ目の巨人は、僕を握るのを、強めた。
「ぐああああああああああ、うわああああ。」
全身の骨が折れたかのような、痛みを感じ、苦しみ、悲痛に叫び散らした。
「グヘへ、いい声で鳴くねえ。」
一つ目の巨人は、満足そうに、僕をみた。
僕は、諦めない。
「どりゃあああああ!!!。」
少女の、声がきこえた。
少女は、10mほど、離れた位置から、地面を蹴り上げた。
バッ、シュゥゥウ
凄まじい速度で、一つ目の巨人の顔面まで、飛んだ。
「ハートフルパンチィィィィ、どりゃあああああ!。」
少女は、一つ目の巨人の顔面を思いきり、右ストレートで殴った。
バッシーンンン
一つ目の巨人は、吹き飛ばされ、飛んで行った。
一つ目の巨人の、僕を握る手の力が弱まって、落下した。
落ちる。
10mほどの高さがあった。
「大丈夫かい、少年。」
少女は、僕をお姫様抱っこで、受け取って、にっこり笑った。
「ありがとうございます。」
僕は、頷いた。
「クソガキがあああああああ。俺様を殴り飛ばしやがてよおおお。八つ裂きにしてやる。」
一つ目の巨人は、激怒し、立ち上がった。
「あなたが悪いんじゃない。人の家を壊して、子供まで、殺そうとするなんて、最低よ。」
少女は、吐き捨てるようにして、言った。
少女は、一つ目の巨人に向かって、高速で、走った。
「えい、どりゃあ、はい、やあ。」
少女は、一つ目の巨人を、一方的に殴った。
「化け物だ。なんて女なんだ!!!。」
一つ目の巨人は、涙目で、言った。
一つ目の巨人は、殴りかかり、蹴りかかる
「のろまね。」
少女は、ひらりひらりと、躱し、カウンターを決めていった。
ドガ、バシ、グシャリ。
「ぐわあああ。痛てええ。」
一つ目の巨人は、唸った。
「じゃ、最後、必殺技で〆るわよ。」
少女は、真顔で、言った。
「うわあああ。殺さないでくれええ。」
一つ目の巨人は、懇願するように言った。
「リボンスティック、レッツゴー、ハッピーパラダイス。」
少女は、よくわからない呪文を唱えると、右手に、リボンのスティックが現れた。
魔法じゃねえか!!!
「リボン、締め付けろ!!!」
リボンがピンク色に輝いて伸び、一つ目の巨人に巻き付き動きが抑えられた。
「うあああああ。なんだよおおお。」
一つ目の巨人は、身動きが取れず、恐怖で震えている。
「ステック、浄化、ハートフルスマーッシュ。」
スティックは、白色に輝いた。
「ごっきげんよーうううう!!!終わりよ。」
少女は、リボンスティックで、一つ目の巨人を叩きつけた。
一つ目の巨人は光の粒となり、宙に消えていった。
一方的すぎて、可哀そうになってきた。
「大丈夫?」
少女は、呆然と立ち尽くす僕をみて言った。
「はい。」
僕は答えた。
よく見ると、僕と、そう歳は変わらないような少女だった。
身長も120cmもないだろう。
ピンク色のコルセットドレスを着て、ピンクのハイヒールを履いている。
髪の毛は、ピンク色で、ツインテールにしている。
少女は、ポケットからスプレーを取り出すと、自分の向かって噴きかけた。
少女は光に包まれて、僕が通う事になるルネ小学校の女子制服の姿になっていた。
髪の毛は、肩ほどまでのミドルロングヘアになっていた。
さらさらの髪だ。
ピンク色のランドセルを背負っている。
「君と同じ学校みたいね。」
少女は、にこやかに笑った。
魔法だ。
魔法少女だ。
「驚いた様子ねえ。」
少女は、僕をみつめた。
「あたしは、リリ、魔法少女よ。」
リリは、言った。
「ロネです。」
僕は名乗った。
「あなたもみえてるんでしょ。あの化け物が。」
リリは、きいた。
「はい。」
僕は答えた。
「いつか、あなたも、あれと戦わないといけない時が来るかもね。」
リリは言った。
「戦う?」
僕は声に出した。
「ええ。」
リリは頷いた。
「じゃ、学校に行きますか。」
リリは、僕の先に歩き出した。
「なに、ボケーっと突っ立ってんの、一緒に行くわよ。」
リリは、呆然と突っ立っている僕をみて言った。
「今日は、入学日でしょ。遅れたらどうするの。」
リリは、言った。
僕は、、リリの横を歩いた。
学校に着いた。
「20分ほど遅刻ね。」
リリは笑った。
時計の針は、8時35分を指している。
校舎は比較的に新しく、綺麗だった。
中庭のある、三階建ての校舎だ。
南側の歩道に、校門があり、門を抜けると、校庭に入る。
校庭は、広く、松や、銀杏、桜の樹が立っている。
桜が、満開だ。
急いで、玄関に駆け込んだ。
「ヤバい、初日から遅刻だよお。」
僕は、靴を自分の出席番号の下駄箱にしまいながら、言った。
「大丈夫だよ、遅刻くらい。」
リリは、遅刻をなんとも思っていない様子だ。
上履きのスリッパを履いて、教室に向かう。
「リリは、何組なの?」
僕は、きいた。
「4組だよ。」
リリは、答えた。
「一緒だ。」
僕は言った。
ルネ小学校は、一学年5クラスで、全校生徒合わせて、1003人いるらしかった。
事前に、両親と学校から、きいていた事だ。
廊下を歩いて、一緒に4組の教室に向かった。
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