魔王に襲われ世界は破壊されました。18年前のミーロ星に転生すると魔法が使えるようになってました。滅死壊を倒すために、PSE能力者、剣士、勇者、魔術師、令嬢、師匠を仲間にし魔法でジュースにして飲みます。
15 助けた兄妹に、感謝され、料理を振舞われ、ご馳走さまです。
15 助けた兄妹に、感謝され、料理を振舞われ、ご馳走さまです。
「ありがとうございます。僕たちを助けてくださって。」
男の子は、深々と頭を下げた。
「ほっとけなかっただけだよ。あの仮面の男が来てなかったら、全滅だったしね。」
僕は、返した。
「でも、君がいなかったら、私達は、死んでたよ。命の恩人です。ありがとうございました。」
女の子は、言った。
「僕は、タカ、小学一年で、6歳です。こっちは妹のミヨ、4歳です。」
男の子は、紹介した。
「へえ。僕は、ロネ。5歳だよ。」
名前と年齢を明かした。
「年下だったんですね。年上かと思ってました。」
タカは驚いた様子で、僕をみた。
中身は27歳なのだ、佇まいから大人にみえるのかも知れなかった。
「りんご、の不思議な力。かっこよかったですよ!!!、凄いですね。」
タカは、目を輝かせて言った。
「ははは。」
自分でもよく、わかっていない能力を褒められて、苦笑いした。
「お礼に、ご馳走したいです。あたし料理が得意なので、ご一緒しませんか?」
ミヨは、提案した。
「いいね。ロネさんと、仲良くなりたいし。」
タカは、同調した。
タカに、案内されて、しばらく歩いた。
「ロネさん、ここです。」
タカは立ち止まった。
小さな、20坪ほどの、煙突の付いた、一階建ての赤い屋根の家だ。
中に入ると、普通の部屋が二つと、トイレ、浴室、リビングキッチンがあった。
「この家は兄さんが設計して、ロボットやらを使って自力で建てたんですよ。」
ミヨは、言った。
6歳が自力で、家を建てるだなんて、きいた事がない。
特殊なパターンだと思った。
冷暖房を完備していて、ガスも水道も電気も通っていた。
「大した事じゃあ、ないよ、両親の支援で、自由にやらせてもらってるんだ。」
タカは、苦苦しい様子で言った。
好きなようにさせる、両親も、凄い自由な人だなあ、と思った。
ミヨは風呂に入った。
しばらく、タカと駄弁っていた。
ミヨは風呂から上がった。
部屋に、香ばしい匂いが、しはじめた。
ミヨが料理を作っているのだ。
「できたわよ。」
ミヨは、皿をテーブルに運んでいく。
ローストビーフ
グリルチキン
鱈の、白ワインバターポワレ
コンソメスープ
トマト、レタス、ブロッコリー、アスパラガス、小松菜のサラダ
「さあ、食べて、食べて。」
ミヨは、言った。
「いただきます。」
僕は、箸を持った。
モグモグモグ。
美味い!!!
味加減が、素晴らしい。
焼き加減が、素晴らしい。
どうやら、ミヨは、達人の域に到達しているらしい。
「美味かったあ!。」
僕は、言った。
「ほんとですか!。良かったです。」
ミヨは、にっこり、笑った。
「デザートもあるんですけれど、食べますか?」
ミヨは、言った。
正直、お腹が一杯で、満足していた。
「うん、食べるよ。」
僕は答えた。
ミヨは、冷蔵庫から、苺のタルトと飴で作られた金魚を取り出した。
「はい、どうぞ。」
ミヨは、皿に乗せて、テーブルに運んだ。
「すごい!。」
正直、4歳児のクオリティを遥かに越えていた。
食べる。
モグモグモグ
美味すぎないか?
サクサクとした、タルトの生地は、素晴らしい。
カスタードクリームも、はちゃめちゃに美味いし、苺に乗っかかっているシロップもよい。
飴は精巧に作られており、美術品かと、思われるほどだ。
味もいい。
「ありがとう。素晴らしいデザートだったよ。」
僕は、言った。
「よかったです。」
ミヨは、照れくさそうに、髪の毛を触った。
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