第8話 懐かしいオレンジ空

いつの間にかさっきまで明るかった空も今は奥の方ではオレンジ色で綺麗だった。

「わぁ〜綺麗だな〜!」

私は小学生の時から空が好きだった。特に朝日が。最近は空すらあまり見なくなったから時が止まってるとか関係なく懐かしく感じた。そこでふと疑問が浮かぶ。

「どうして、時は止まっているのに空は動いてるんだろう。」

まず、空は最初から動いてたんだろうか。?

「…。どうなんだろうな。てか僕そんな空見ないし。」

まぁ普通に人生を楽しんでいる人には空なんて見ないのだろう。

そういえば時が止まる前窓の外を見ていたらみんなが止まった。それを気付くのには時間がかかった気がする。確か…。こういう時に限って思い出せない。私は記憶力が悪いのだ。黒歴史は思い出せるけど。

それより、

「てか空は動いてるんだしもう少ししたら暗くなるんじゃない!?」

「確かに…。」

「なんでそんな冷静なの!?」

私は暗所恐怖症なのだ。暗いところは怖い。

「てかここどこ!?」

気付いた時にはもう遅かった。

「ここまで来て誰一人動いてないし!!」

もう、本当に。

「もうやだ!!」






そして、また喧嘩した。

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