第7話 このセカイの仕組み
それから何時間か歩き続けた。段々涼しくなっているような気がするのは私だけだろうか。それにこのセカイでの新しい発見をした。
「ねぇねぇ、何時間も歩いてるのに疲れないんだよねー。時が止まっているからかな?」
そうさっきも思った通り時が止まっているこのセカイではお腹も空かないし、疲れない。まるで不死身みたいだ。
「本当にどうなってるんだろ〜」
言葉にすると棒読みになってしまっているかもしれないけど心の中では本当にどうなっているのかよく分からない。だからこそ
「でも、そういうところが面白いよね」
「でも、そういうところが面白いよね」
謎にハモった。そして2人で笑いあった。
「てか、なんで私たちは動けているんだろう。」
「さぁな」
「この世界って時止まるんだね!!」
「本当に止まってるのか…?」
「えっ?」
「もしかしたら夢かもしれねーじゃん」
「いやいやそんなわけないでしょ!もし加藤さんがヒトじゃなかったら怖いよ〜」
「冗談冗談」
と笑っていた。でも、もし夢だとしたら私は今寝ているのか…?もしかしたら授業中に寝てたり、?と思いもしたけど夢だと思っている時点で夢では多分ないので大丈夫と自分で言い聞かせた。
「なぁ、雲動いてねぇか?」
「え?」
空を見てみると雲がゆっくりとながれていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます