第7話 このセカイの仕組み

それから何時間か歩き続けた。段々涼しくなっているような気がするのは私だけだろうか。それにこのセカイでの新しい発見をした。

「ねぇねぇ、何時間も歩いてるのに疲れないんだよねー。時が止まっているからかな?」

そうさっきも思った通り時が止まっているこのセカイではお腹も空かないし、疲れない。まるで不死身みたいだ。

「本当にどうなってるんだろ〜」

言葉にすると棒読みになってしまっているかもしれないけど心の中では本当にどうなっているのかよく分からない。だからこそ

「でも、そういうところが面白いよね」

「でも、そういうところが面白いよね」

謎にハモった。そして2人で笑いあった。

「てか、なんで私たちは動けているんだろう。」

「さぁな」

「この世界って時止まるんだね!!」

「本当に止まってるのか…?」

「えっ?」

「もしかしたら夢かもしれねーじゃん」

「いやいやそんなわけないでしょ!もし加藤さんがヒトじゃなかったら怖いよ〜」

「冗談冗談」

と笑っていた。でも、もし夢だとしたら私は今寝ているのか…?もしかしたら授業中に寝てたり、?と思いもしたけど夢だと思っている時点で夢では多分ないので大丈夫と自分で言い聞かせた。

「なぁ、雲動いてねぇか?」

「え?」

空を見てみると雲がゆっくりとながれていた。

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