第4話 見つからない
そして、先輩方のクラスも見に行ったが、やっぱり誰も動いていなかった。でも、加藤さんと歩いているからかさっきの心細さが私の中では消えていた。
「どうする?何もする事無くなっちゃったねあは、あはは…。」
やることが無くなってしまうとすぐ気まずくなってしまう。
「と、とりあえず学校出てみる?」
私がそう言うと加藤さんは頷いてくれた。けど、
「もし、誰も動いてなかったら…どうする…?」
「うーん…、でも!私達が今動いてるし他にも動いてる人いるんじゃね?」
なんか、懐かしいな。こうやって加藤さんと喋るの。楽しいな。と思った。
そして加藤さんと一緒に外に出た。ここは田舎だ。もっと都会だったら動いている人を見つけやすかったのかもしれない。
「別れて探す?」
と言ってきた。そっちの方が効率がいいのかもしれない。でも、
「もう逢えないかもよ?」
「あ…。」
「時間が止まっている以上、何時何分にここに集合とか出来なくなると思う。それに、」
「1人だと寂しいから。」
結局私たちは2人で行動するようになった。
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