第2話 妄想が現実に
えっ、本当にどうなった?もしかしたら、夢かなと思い自分の頬っぺを引っ張った。でもここは夢じゃない。だとしたらドッキリ?そう思い後ろを振り返ってみる。
あ、私1番後ろだったんだ。ってふざけている場合ではない。ゆっくりと席を立ち上がって前の方に行く。黒板の前に立ってみんなを凝視する。
みんな目を閉じたりしない。ということはドッキリではない。
もしかしたら、妄想が現実になってしまったのかもしれない。だとしたら梨衣も動いているはず!
「梨衣!」
静かな教室で叫んだ。意味もなく。でも、返事が返ってくることは無かった。
1人だと心細かった。誰か動ける人はいないのか。自分が立ち止まってもダメだと思い、教室から出て、違うクラスを覗いて見た。私は1組。クラスは1組から5組まである。私は2組から順に見て回ることにした。1人で静かな廊下を歩くのは思った以上に怖かった。
2組も同じく時が止まっていた。動いてる人は誰一人いなかった。
次は3組。3組も誰一人動いていない感じだった。
4組も5組も静かな教室だった。
「はぁ、、」
次は先輩のクラスも見に行ってみようかな。
そう思った時
一瞬物音がしたような気がした。
「気のせいか、、、」
気のせいじゃなかったら怖い。
その瞬間また。いや、さっきより大きい音がした。
「っ!?」
絶対気のせいじゃない。やばい、終わった。絶対おわった。し、しぬ。絶対殺される!!
扉が開く音がした。
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