穴

ツヨシ

第1話

山に、ワラビを取りに行った時のことだ。

穴があった。

ぽっかりと。

それはマンホールくらいの大きさで、形もそんな感じだった。

とても自然にできたものとは思えない。

――なんだろう？

俺は穴をのぞいた。

しかし穴は暗く深く、底はまるで見えなかった。

その時、不意にもよおしてきた俺は、穴の中に小便をした。

そして、何だったんだろうあの穴は、などと考えながら穴に背を向けて歩いていると、俺の頭に何かが降ってきた。

それは小便だった。


　　　　　　　終

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

穴 ツヨシ @kunkunkonkon

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

App Storeからカクヨムアプリをダウンロード

Google Playでカクヨムアプリを手に入れよう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ