3. 何事もなかったかのように。日常。
それから、何が変わったワケでもなく、タケは相変わらず腐男子。今日も今日とて、同性が絡んでいる読み物を正々堂々と読んでいる。
変わったことと言えば、タケと二人きりになることはなくなった…。
「それでね…」
タケは腐男子仲間のコウくんと仲良く腐男子トークを交わしている。
多分、気まずいからだろうとは思うけど、俺、何かもやもやしてる…。何だろう。この思い…。疎外感…?
「でも、ギャップある方が萌える。俺はね」
「リアルでも??」
思わず、会話に入ってしまった…。
「レイさん、もしかしてこちらの世界に興味がおありで?」
「そうなの??」
「ないですっ」
断じて、ないっ!!
「そこまで否定されると何がどういいのか深く教えていこうかと思うんだけど…」
「間に合ってます」
「秘かに読む派ですか?」
「読まんわ」
「読もうよ、ぜひ」
最近はこういうクダリで、遊んでたりする。
本気で誘ってるわけではないので、このやりとりももう楽しくて仕方ない…。でも、このもやもやした思いは何だろう…。知りたくもない答えな気がして、深く考えるのを止めた。
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