2. 添い寝だけで済むとでも?

 そんな彼に、抱かれて眠っているのはこの際気にしないでと言いたいところ…。

「ん…」

 こちらは悪夢を見るからって頼んだけど、こんなにすやすや眠られると…。

「いいことだ…」

 イラッとするけど、タケが安眠出来てるならいいか…。

「何がいいの?」

「へぇっ?!」

 おぉ、おおおぉ、起きてたっ!!

「起きてるよ」

「寝ていただいて構いませんので、安らかにお眠りください」

「俺さ、もう限界なんだけど」

「何が?」

「ナニが」

 は?

「レイで反応してるわ」

 ね?って、押し付ける何かを確認する。いや、確認してしまった…。

「タケ、ベッド使っていいよ」

「嫌だ」

 嫌だ?って、何?!

 そんな疑問を持ってはいけなかった…。

「レイのこと、好きだから…」

「それはありがとう…」

 タケの好きは、その…恋愛的な好きなんだろうか…。そうだろうな。きっと。

「抑えようとしても、無理だった…」

「抑えられないよね」

 気持ちはわからんでもない…。でも、それとこれとは別!!

「でも、ごめん…」

 タケは微笑んで、起き上がり帰るわと一言言って去って行った。

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