回避、不能。

1. 腐男子高校生、健全。

「そういうのがいいんだ…?」

「ん…?」

「いや、何でもない…」

 隣で真剣に本を読んでいる彼は、それなりに顔面偏差値が高い。したがって、彼が俺と何で一緒にいるのかと不思議がられることも多々ある。それくらい俺は…。まぁ、俺のことなんてどうでもいい。

「腐男子だって言いたいんだろ?」

「それは…」

「そうだけどさ…」

 と言いながら、次に開いたページにはまぁモザイクかかるようなエロいシーンが…。

「健全な男子高校生だと思うの、俺って」

「そうだね…」

「でしょ?」

 しかし、見事に…まぁ、同性との営みが…。あれ…?でも、これは…。

「これは男女の営み」

「そう、だね…」

「清らかな心でもっと俺を見てよ」

「見れない」

 無理。エロい本読んでるタケを清らかに見れるかっ!逆に、どう清らかに見えるのか問うても…?

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