18. 負ければ、コレか。
「じゃあ、外任せたぞ」
「はい…」
たまに訪れる暇な日々。
「
「はぁい」
片付ける気ない志井さんは、物置化しているソファーに寝転がる。
「片付けろって言いましたよね…?」
イラッとして、ついついボディーブロー的なものをガツッとやってしまった。
「す、
痛がる志井さんが、
「俺、何か悪いことした…?」
また気に障ることを言うので、
「はい」
何かは言わずに、ロッカーを開ける。
「志井さん、コレ捨てますよ…」
着替えようとしたら、服が。
下着か服かわかんないくらいの布キレのような服が。
「ん…?」
持ち主である筈の志井さんに向かって軽く投げる。
「コレ、俺のじゃないな…」
明らかに女性モノである。
「誰の、ですか…?」
したがって、
志井さんが着れる筈もなく、ボクも着れる代物ではない。
「さぁ…?」
ボクに向かって、
「だから、ボクのじゃないですってばっ!」
ソレを投げて、
「雑巾にはなると思う」
確かに、そうだけど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます