第8話 5歳になって、妹が出来ました!
あれから、約2年が経って、僕は5歳になった。
あの日から、週に1回程度メリル先生が家庭教師として、教えに来てくれた。
メリル先生は、Bランクの冒険者だそうで、指名依頼なんかも入ってくるらしく、その処理をしないといけないから、週1ぐらいでしか来られないんだって。
よくメリル先生が、「あぁー。明日も明後日も依頼ばっかだぁ!! やめたい! 一生カイル君に教えてたい!」って愚痴ってた。その姿も可愛かったけどね。
学んだ内容は、初めの方にやった国の地理についての復習とか、それぞれの国に行ってみた先生の感想とか基本的な計算、学園ではどんなことをするのかなどを教えてもらった。
その中で覚えておかないといけないなと思ったのは、お金の単位だ。
自分なりに整理した感じだと...
銅貨1枚 = 10円
大銅貨1枚 = 銅貨10枚
銀貨1枚 = 大銅貨10枚
というようにそれぞれ10倍という感じでなっているみたいだ。
銅貨 = 10円
銀貨 = 1000円
金貨 = 10万円
って感じで覚えてたらいいかな。
メリルさんは普段大金貨レベルの依頼いっぱい受けているみたいだ。
やっぱりすごい冒険者なんだな。メリル先生って。
そうそう、学園についても面白いことを言ってたんだ。
入学金はなくて、学費が、年間金貨1枚ぐらいなんだってさ。
制服代とかは必要なんだけど、設備とかのお金は学校側で負担されるみたい。
どうやら三ヵ国同盟からの募金や卒業生からの募金で成り立ってるみたい。
帝国に対抗するための人材を育てるために作られた学園だからできるだけ身分問わず入れるような環境づくりをしているみたい。それなら、僕の仲間になってくれる人がいっぱいいるかもなぁ。
楽しみだ!!
そうそう、もう1つ大きなことがあったんだよ!
なんか、父上と母上が頑張っちゃったみたいで、僕に妹ができました!!!
名前はミリィって言って、母さん譲りの金髪と父上譲りの茶眼で、妖精のような可愛さだ。
鑑定したらステータスはこんな感じだった。
◆
名前:ミリィ・フォン・エルドルド
性別:女
年齢:1
肩書:子爵家長女
忠誠度:50
スキル:【精霊の愛し子】
武術
剣術 C
格闘術 D
弓術 S
槍術 D
馬術 C
魔法
火 A
水 A
土 A
風 A
光 A
闇 A
能力
統率 B
武勇 B
知略 C
政治 B
◆
僕の妹がすごすぎた、才能が化けものだ。
Sランクなんか存在するのか? と思ってたら、妹でした。
スキル欄にも【精霊の愛し子】ってあるけどなんだ?
【精霊の愛し子】
精霊に愛されやすくなる。魔法関連の才能UP
精霊を感じやすくなる。声が聞こえる
なんか、The ファンタジーっぽい。ミリィは僕より強いんじゃないか?
でも、僕は次期当主として頑張らないといけないからミリィより強くならないとな。
あと、忠誠度が50%だ。これは妹から受ける感情としては大丈夫なのかな?
妹から忠誠を受けた影響で僕のステータスにも変化があった。
◆
名前:カイル・フォン・エルドルド
性別:男
年齢:5
身分:子爵家長男
スキル:【鑑定】【吸収】【異世界言語翻訳】【カリスマ】
武術
剣術 B (100,050/1,000,000)
格闘術 B (100,005/1,000,000)
弓術 B -> A (4,100,000/10,000,000)
槍術 B (100,005/1,000,000)
馬術 B (100,005/1,000,000)
魔法
火 B (600,000/1,000,000)
水 B (600,000/1,000,000)
土 B (600,000/1,000,000)
風 B (600,000/1,000,000)
光 B (600,000/1,000,000)
闇 B (600,000/1,000,000)
能力
統率 B (150,000/1,000,000)
武勇 B (150,000/1,000,000)
知略 B (150,050/1,000,000)
政治 B (150,000/1,000,000)
◆
弓術がAランクになってた。あと、英字の後ろにもなにか追加されてた。次のランクにいくまでに必要な吸収量が示されてるのかな。ちょっと鑑定さんで見てみよう。
◆
忠誠度100%の場合
E ステータス1加算される
D ステータス10加算される
C ステータス100加算される
B ステータス100,000加算される
A ステータス1,000,000加算される
S ステータス10,000,000加算される
◆
ほうほう。こんな感じで吸収されていく仕組みなのか。ただ、この場合は忠誠度100%の場合だから、50%だと、半減されるのか。
現在の状態は、俺が元々すべてBだったため、その時のポイントの100,000にミリィのステータスの50%が加算されているという事だな。
ただ、CとBとの間が大きく開いているから、将軍と兵士の間では、やっぱり差が大きく開くみたいだ。
この感じを見ると、自分より能力が高い人から忠誠を誓われると才能が伸びやすいみたいだから、僕自身が人の上に立てるような器にならないといけないってことか。
今の所、吸収で伸びを感じれたのは、才能の部分だけだから、誰かの忠誠が100%になった段階で、鑑定で新たな情報が開示されるのかもしれない。その時にまた確認してみよう。
僕は、まだ何も人に誇れる部分がないんだし、才能は努力しないとただの宝の持ち腐れになる。だから僕は頑張らないといけないんだ......
ーー改めてカイルは頑張ることを決心したのだった。
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