第6話 両親の悩みの種
「はああああぁ。つかれたぁ」
あの後、イリアが戻ってきたけど、ずっと視線を向けられてたから、つかれた。僕なんか悪いことしたかな?
まあ、いっか。寝よう......
◆
カイルが寝た後.......
「クラリス、入るぞ」
「いいわよ」
ガチャ
「カイルのことで話があるって言ってたけど、なにかしら?」
「実はな...カイルはもう字が読めるようになったらしい......」
「ーーほんと!? 私は読み聞かせしかしていなかったはずなのだけれど......」
クラリスは驚いたような、嬉しいような表情をして、立ち上がった。
「ああ、本当だ。イリアが報告してきた。それで、専属教師を雇い入れてはどうかとも提案されたぞ」
「イリアが言うなら本当みたいね。でも、専属教師ねぇ...... 早すぎる気もするけどね」
「そうだよな。でも、カイルにとっても、俺たちにとっても、悪い話じゃないと思う
カイルにはできるだけ多くのことを学んでほしいし、賢くなってもらいたいと思うんだ」
「それは私も同じだけど......」
「初めの方は様子見でいいから雇ってみないか?
メリルなら承諾してくれるんじゃないか?確かクラリスのこと慕ってたよな?」
「そうね。あの子は確か元貴族だったし、適任かもしれないわね。久しぶりに会いたいし」
「じゃあ、一度メリルに聞いてみるか」
「そうしましょう。カイルがそんなに賢かったなんてね...... 私たちの誇りね」
「そうだな。カイルはもう安心かもしれないな」
「そろそろもう2人目も考えたいな...なんてね」
「ーーそうか。じゃあ、久しぶりに一緒に寝るか?」
そういって二人は、幾度も肌を重ねあったのだった。
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