第12話 群雄割拠の時代

大陸西岸の国々に訪れた群雄割拠時代、この通商同盟側は傭兵としての定評のある上に政治、外交、通商は明るいシンを、高級娼館のミファーナから推薦状もついて、司令官に採用。

シン傭兵団は増強を重ね、この数は25000人に至る。

5000人隊隊長五人、一万人隊隊長二名を率いるシン。

シン

「先ずは兵站の改善と、全軍に芋と豆と養鶏の義務化だな、商いは重要だ」

この義務化、兵站は改善を重ね、この通商面の主食にもなる芋、豆、鶏。

通商同盟軍は総員は七万2000人、3ヶ国の限界の兵力に属した。

副官はラシェルガ、副将はアミュルシア、護衛はチャルク。

戦車部隊を率いるシンは、基本的に特殊な用兵を可能とする空軍の将軍も兼ねた。

北側は辺境の町がある程度。

南方のガサイ王国は自由ガレオン軍の侵攻、ライザ王国は聖軍の侵攻を許した戦国時代。

冬の時代に偵察を重ねた空軍、この改良を重ねた戦車部隊、この強化を重ねた騎兵部隊。

兵員の武器を変更、この長槍、長弓、クロスボウ、長斧、戟、太刀、この歩兵用と騎兵用に分けた分類。

練習、訓練、演習を重ねた。

騎兵が三分の1を占める通商同盟軍、この主力は歩兵、この決戦用は戦車部隊とした。

飛兵のペガサス騎兵、グリフィン騎兵は練習兵、訓練兵、演習先行兵、偵察兵、索敵兵、警戒兵、上昇訓練兵、螺旋上昇訓練兵、投下兵、火計兵、強襲兵、早期警戒兵、即応離陸兵に別れた訓練段階。

飛ぶのが怖いと言った側には製菓商会からチキンの丸焼きが与えられた。

陸、空の再編成、この海にも影響、この陸戦隊に支援部隊の派遣、海の軍に支援商会の派遣、この資金を一括に支払った。

通商同盟は金がある、内陸の水路、この他の通商関係、この他の関税、この他の諸費。

軍には上下のある予算、この範囲も、空も戦車もつく金持ち軍隊。

通商同盟側は魔術師戦力に乏しく、魔法使い戦力に乏しく、辛うじて魔導師戦力がある位。

非常に好景気に沸く通商同盟側。

陸の中間交易は儲かる仕組み、馬が水を買う、草を買う、人が水を買う、食い物を買う、服を買う、宿に泊まる、女を買う、武器を買う、この巨大な仕組みの中に様々な暮らしと金を使う当たり前が息づく。

ライザ王国方面、ガサイ王国方面に専用街道を建設。

併合は仕組みから避けたいも、一定の緩和の為にある程度の軍事打撃は必要と判断。

シンは司令官の傭兵、この母体はシン傭兵団、この仕組みの形にある様々な商会が関与した巨大複合体。

交易関係から、儲かる仕組みにある通商同盟側、この仕組みから、併合は儲からない理由が水路建設。

沢山よりも、軍事同盟側への、条件付き降伏を求めた通商同盟側の総意により、司令官のシンは軍を動かした。

通商同盟歴元年12月10日、ライザ王国に通商同盟軍は侵攻。

決戦の戦力を布陣、この巨大複合体を動かすシンの布陣は軍を左翼、右翼、本隊、遊撃、迂回隊、別動隊に分けた編成の軍を置いた。

この迎撃に出撃したライザ王国軍、この仕組みにより誘き寄せられた聖軍。

この三つ巴の布陣。

シン

「ペガサス騎兵、グリフィン騎兵は偵察にいけ、攻撃は禁じる」

この命令下、空軍は快速に偵察、この地上から見上げる聖軍、ライザ王国軍は死神と嫌う。

七万2000人中の騎兵は二万騎、このペガサス騎兵、グリフィン騎兵は両方で一万騎、歩兵は戦車部隊化した42000人、8400両の部隊を布陣の中におく。

シン

「妨害はなしか、そうか、火計に焼き払うか、戦車部隊は火計用意、ペガサス騎兵、グリフィン騎兵は油用意」

戦場の巨大な攻撃、この初回は聖軍、ペガサス騎兵、グリフィン騎兵の高高度より油投下、この戦車部隊の火弾発射。

聖軍は炎上、このどうしようもない大炎上に、聖軍の将は負けたと判断、退却を命じた。

ライザ王国軍は打開策が見えない、ライザ王国製バリスタ戦車、カタパルト戦車、対空バリスタ戦車はあるも、戦力から少数の運用に止まる。

シン

「騎兵、二万騎、馬上槍揃え」

揃える馬上槍二万。

シン

「横一列に突撃する、全騎、我に続け」

鉄の剣+1に突撃、この先陣とサンダーストームの乱用、この馬上槍突撃の成功。

ライザ王国は大敗、このどうしようもない大敗に、戦力は厳しい、防衛は困難、この政治的な決着に持ち越された。

通商同盟の宰相三名とライザ王国宰相は交渉、この外交的決着となる。


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