@Omaehasemi



常に下から何かが襲ってくるのだという不安感があった。

その何かは音や匂い、さらに光に反応し、見つかって捕まれば確実に殺される。

自分は上から下までどこまでも続くように見える坂道沿いの家に住んでいた。

家から出ても何の音もせず、不気味な静寂がさらに不安をあおった。

その家には家族で住んでいて、父は坂の下の方にある会社で働き、母は家で家事をしている。弟は3人いる。

3人の弟は何も怖がらず、危機感を持っていない。母も同様。

僕だけが、その他に誰も心配していないこと、つまり、襲ってくる何者かをずっと気にしている。

その日の仕事を終えて、夕方に父が自転車に乗って帰って来た。僕はそのことに安堵し父を玄関で迎えて扉の鍵を閉めた。

外に漏れ出る音や光を少しでもなくすため、僕だけは家中の窓とカーテンを閉め切った。

襲ってくる物の気配を感じ、僕は焦った。どうして、奴に見つかる要因は全て消しているはずなのに。僕は死にたくなかった。自分の部屋の鍵をかけ、電気も消して押し入れの中に息を殺して隠れていた。しかし僕は家族が心配なので部屋の扉を開けた。







そこで僕(作者)は目が覚めましたとさ

おわり。

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