真実へと突き進む VS反信長連合編

第15話 真実

「教えてくれ。真実を。」




「あぁ分かった。結論から言うとわしは『織田信長』ではない。」




「そうなの!?てっきり先祖さんは織田信長なのかと思ってた。」




「そうか。やっぱりそう思うよな。申し訳ない、織田信長じゃなくて。」




「いや、全然謝らなくていいよ。」




「わしは」




「わしは!?」




『明智光秀だ。』




「なっなぜ?てことは俺は明智光秀の子孫?」




「あぁそうなる。慶一郎はわしの子孫=明智光秀の子孫という事だ。」




「で、という事は本物の織田信長は現代のどこかにいるという事なんだ。」




「だが、君と本物の織田信長が身体を交換しているため、君が本物の織田信長と会うことは絶対に無理なんだ。」




「だからその代わりにこのわしが本物を現代で探している。」




「そういう事か。でもなんで光秀さんは現代にいるんだ?」




「そう、それが今一番疑問なんだ。わしも何者かと身体が交換されているのか?それとも転生というものをしているのか?」




「あぁ転生か。よく小説とか漫画とかであるけど、本当にそんなことがあるのかどうか。」




「でも、実際に身体が交換されていることからすると『転生』があっても全くおかしくない。」




「そうだろ?だからそこで戦国時代で身体交換をされていると思われる人物を教えてくれ。」




「あぁ分かった。今じゃあ戦国時代にいる光秀は身体交換で別人が入っているか。転生される前の光秀かってことだよな。」




「そうだな。恐らく転生されたとするなら『山崎の戦い』の時だと思う。」




「確かにそうだな。」




「じゃあもう一回戦国時代に行ってくる。」




「頼む、探してきてくれ。何かあったらまた無線で連絡をする。」






また痛いっっ




んっ戻ったか。




まさか明智光秀の子孫だったなんて思いもしなかったな・・・


その俺の先祖を今俺がやっていると思うとなんとも複雑だ。




さっきと状況は変わっていないな。数分の話だからかな。




次の戦はどこを攻めようか・・・


また重臣会議を開くか。




~10分後~


今回の参加メンバー


明智十兵衛


木下藤吉郎


池田恒興


佐久間信盛




「殿今回はどのような用件で?」




「次はどこを攻めるかだ。」




「もう良いでしょう。武田、上杉、今川をも超える大大名になったのですから。」




「駄目だ池田。もっと勢力を伸ばしてこの日本を織田家がまとめるようにならなくては・・・」




「いずれ伝えることになるから今この4人だけには伝えておく。」




『俺は室町幕府を倒す。』




「なっ!!」




「そうですか・・」




「面白そうでござるな。」




「あぁ、めちゃくちゃ面白いぞ。今俺のこの意見を認められない奴は今すぐに織田家の家臣をやめて上杉景勝や朝倉、斎藤の下に行けばいい。」




「いえわしは絶対に殿から離れません。」




「池田殿に同意見でございます。」




「わしもです」




「私も」




「よし、では次、どこを攻めるか決めよう。」




『はっ!』




「やっぱり朝倉では?」




「いや、松平でしょう。」




「何故だ十兵衛?」




「同盟を結んでいるからといって少し勢力が大きくなりすぎていませんか?」




「いや、勢力を大きくしているから頼れるんだと俺は思うが・・・」




「佐久間はどう思う?」




「朝倉攻めが最善かと思います。」




「やはりそうか。」




史実では朝倉攻めだけど・・・




「藤吉郎は?」




「斎藤を滅ぼしましょう。」




「なるほど斎藤もありだな。」




「殿っっ!!」




「なんだ!?柴田?」




この柴田は柴田勝家の養子の柴田勝豊だ。


勝家からは冷遇されていたため仲が悪く、佐久間信盛と仲が良いことから信盛が勝豊の無罪を主張し謀反の疑いはないとされ、刑は受けず今は織田家の家臣として真面目に働いている。




「『斎藤義龍』が病死しました。」




「なんだって!?それは本当か!?」




「はいっ。」




「確かに連合軍との戦にも顔を出さなかったな。」




「では、これを機に美濃の斎藤を滅ぼすぞ!!!」




「「はっ」」




「みな全速力で兵を集めよ。」




「承知いたしました。」




「越後織田家と武田勝頼に急いで美濃を攻めるよう命令せよ。今回の戦は恐らく朝倉も美濃の領地を狙ってくるだろう。早急に倒すぞっ!!」




「はっ!」




よし、美濃を奪うぞ・・・


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