第14話 四大戦争 完結
「なぜだ、なぜお前が使える?」
なぜか俺が武田信玄、上杉謙信が使っていた最強の攻撃の極み『
「くそっ。腹が・・・」
なぜ俺は武田信玄の腹を刺している?
「信長っ、何故お前がこの技を使える?」
「くそっ、死ぬ。どうしてだ。なぜお前が?なぜお前が?」
「どうして、俺が勝った?」
俺は信玄を刺した時の記憶が全くない。
「のっぶぅなが。」
「どっどうした、信玄。」
「顔を近づけろ・・・言いたいことがある。」
「なんだ?」
「お前の、住民巻雲王は俺と全く同じ威力だった。そう落ち込むな。信長、これはお前が勝ち取った勝利なんだ。いくら記憶がなかろうとお前が俺を刺したんだ。そして俺はもうすぐ死ぬだろう。俺は予想する。お前は『瞬間移動』、『不撓不屈ふとうふくつ』、『疾風迅雷しっぷうじんらい』以外にもう一つ必殺技がある。それは『相手の能力を自分が覚える技』だ。」
「なっ!?」
確かに言われてみれば『瞬間移動』も『住民巻雲王』元々は他人の技だった。
「のぶなが、最後に言いたいことがある。」
「なんだ?」
『俺の分まで天下を獲れ』
「あぁ分かったぞ。信玄、約束する。」
こうして『大大名武田信玄』は死んでいった。
敵ながら俺が『住民巻雲王』を使えた理由を解析してくれたりした。
ありがとうな・・・信玄
じゃあ一旦引き返すか・・・
「大丈夫か?藤吉郎!」
「あぁ、殿わしは大丈夫です。それより殿っ!!!早く治療をしてもらわねばなりません。早くいきましょう。」
「そういえば恒興たちはどこに行った?」
「確かにどこに行ったのでしょうな・・・足利義輝は殿が上杉、武田を倒すのを見て逃げていきました。わしがもっと力があれば殺せたかもしれません・・・」
「そうか。でも足利は大丈夫だ。恐らく上杉謙信、武田信玄を倒したことで織田家は大大名になるだろう。そして大きな勢力で足利家を倒せばいい。」
「そうですなっ!!!」
「殿っっ!!!」
「あぁ恒興!!」
「池田殿!!!」
「この池田や佐久間殿で上杉家と武田家、斎藤家と戦っておりました。」
「そうなのか。だから一騎打ち中に誰も入ってこなかったのか。」
「殿!上杉謙信、武田信玄を倒したというのは本当でございますか?」
「あぁ本当だ。倒したぞ!」
「殿ッよくやり殺せましたな!流石殿です。」
「さぁではこの事を尾張中に広めましょう!!!そして全国に『織田信長』という名を広めましょうっっ!!!」
「あぁそうしよう。そして家臣を多く集めるぞ!」
~10日後~
俺が上杉謙信と、武田信玄を倒したことは尾張だけでなく、全国に広まった。
そして俺は徳川家と同盟を組んでいたため、桶狭間の戦い後俺が支配した土地はすべて徳川家に譲り友好関係を築いていた。武田の領地の西側と南側はすべて織田家の領地となり、その武田家と隣接していた上杉家の領地も半分貰った。
そして、元上杉領織田家と元武田領織田家に挟まれてしまった武田家残党の武田勝頼は織田家と同盟を結ぶほかなく、俺は武田家と同盟を結んだ。
それで織田家の領地はものすごく大きくなり、一気に俺は大大名となった。
家臣の数も倍増した。
そして今俺がやることは『身体交換』だ。
やるといっても身体交換は先祖さんがやってくれると言ってたから自分は何もすることないけどなっ・・・
「慶一郎っっ!!!」
「なっこの声は先祖さん!?」
今丁度考えていた・・・
「そうだ。慶一郎、まさかあの上杉謙信、武田信玄を倒すなんてすごいじゃないか。」
「あぁ、次俺が目指すのは『天下統一』だ。」
「ではその前に慶一郎に真実を話すとしよう。」
「あぁ、約束だ。」
「じゃあ交換屋の前にきてくれ。」
「分かった。君が現代に戻ったらこの無線はもちろん切れる。だから交換屋で直接話そう。」
「了解」
んっ・・・
なんか頭が痛い・・
なんだ?これが時空を超えて身体を交換しているという事なのか?
「んっ!?」
「戻ってきた!?てかここ何処だ?」
「んっ?ここ交換屋じゃないか・・・」
「やあ慶一郎。」
「んっ誰?」
「ふふっ声で分からないか?」
「まさかあなたが先祖さん?」
「あぁそうだ。では早速真実を話そうじゃないか。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます