第8話 柴田勝家

「なぜお前が生きている?」




「お前が今川と戦っているときわしは体を張ってある方のところへ行った。その方は我らが『信仰する神だ。』その神はこの柴田勝家の命を救ってくれた。だからわしが生きている訳だ。」




なに!?ある方とは誰だ・・・あんな瀕死な状態で行ったという事はその柴田が神だという奴は俺らの近くにいたという事か?




「そうか。だが、お前は俺がここで殺すだけだ。」




「殺せるものなら殺してみぃ」




「あぁ殺してやるよ」




ここは先制攻撃を仕掛けるか?


いや、相手の出方を一度探っといた方がいいな。まずは守備に徹するか。




「憎き信長よ。お前が攻撃をしないのなら、わしから攻めに行くぞ。」




シャキーン




くそっ。流石鬼柴田・・・一撃剣を振るだけでの威力が強すぎる。


今回はなんとか防げたが、次は防げないかもしれないな・・・


だから俺が次に決めてやる!!!!




『瞬間移動』


(こないだ今川義元から受け継いだ技・・・)




「なっ!?お前が今川の技が使えるとは・・・なぜお前が使える?」




「義元から習得したに決まったんだろ!?」




「くそぉ。だが今のわしはお前のそんな技では倒れないぞ・・・」




柴田・・・流石にあの時よりかは成長しているか・・・




「十兵衛!松平殿をお守りしろ!藤吉郎!他の奴らを率いて柴田軍と戦え!」




「「はっ!」」




よし、これで柴田軍は俺に襲ってこない・・・あとは俺が勝家と一騎打ちをして勝つだけだ・・・




「次はわしの番だ。わしはお主のようにパッとした技を持っていないが、なんとしてもこの威力じゃ。この威力にかなうものは誰もおらん。」




「くそ・・・」


このあとの策が思い浮かばないな・・・


どうすればいいんだっ!


何か瞬間移動以外の技が使えないのか?




なっ!?


『未来から忠告する。』




「なっ誰だ!?」




「わしの名はいえん。だが、お主の先祖とでも言っておこう。今からわしがかつて使っていた術をお主に習得させる。慶一郎よ。」




「なっ!?俺の先祖!?俺の先祖がかつて使っていた術を俺に託してくれるの?しかもなぜ俺の現代での名前を知っている!?」


どういうことだ?俺はとりあえず先祖と名乗る人物の話を聞いて、その術を柴田に打てばいいのか。




「準備はできたか?慶一郎」




「あぁ!!!」




「今からお主に託す術の名は『不撓不屈ふとうふくつ』という名前だ。わしがつくった術の中で一番強い術だ。」




「おぉ!!なんかかっこいい!」




「この名前の意味は『どんな困難に出会っても心が諦めないこと。』という意味じゃ。」




「へぇー!かっこいい」




「まずその1じゃ。まずお主絶対にあきらめるなと心の中で常に考えろ!」




「はい。」




「その2、右に2歩ずれろ。」




「承知しました。」




「その3!相手の心臓を思いっきり刺せ!!!!!!」




「はいっっ!!!!!!」




「なっ!?なんだ信長!その技は!?お前のその技は遥かに俺の威力を超えないか?くそっ!なんとか身を守れないか?」




「無駄だ。勝家・・・」




「くそっぉぉぉ!!!」




勝ったか?瞬殺している・・・


「ありがとう先祖さんよ!!!」




「あぁ。また出てくるかもな。」




「ふっ!また出てきてくれ!!」




「あぁ。」




なんだったんだこの先祖は?


何か夢をみているような感じだった。謎だな。この探求もこの先していかなければならない。




「殿やりましたな!」




「あぁ十兵衛!」




「まさか信長がこの段階で『不撓不屈ふとうふくつ』を編み出してくるとは・・・憎き明智よ。」




「どうした十兵衛?何かあったか?」




「あっ。なんでもないです。」




何か光秀が怪しいな・・・


謀反か?それとも、もっと『闇の深いもの』か?




どちらにせよ。今回の謎の先祖出現はこれからのキーになりそうだな。




これからは今川義元の『瞬間移動』と謎の先祖の『不撓不屈』の二刀流で頑張っていくか・・・


それと柴田の言っていたあの方とは誰だ?




それはそうと家康は!?




「十兵衛!松平殿は!?」




「そうだ!おーい!松平殿!」




「あっ!織田殿!大丈夫でしたか?」




「はいっ!なんとか!」




「では、ここから清州に皆様で向かいましょうか!」




「はいっ!!!」




清州同盟頑張るぞ!!!




次は斎藤家が支配する美濃を攻めるぞ!


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