『清州同盟編』

第7話 信長への憎しみ

どうしよう・・・どうしよう


俺は今、家康のとの会見で何を喋ればいいか迷っている・・・




史実では1562年に織田と松平で『清州同盟』と言われている同盟を組むことになっていたが、俺は色々な事を早回しでこの世の中を進めていきたい。だからなるべくこれから力をつけていくだろう家康は早く仲間にしたい。




「殿!!日程が組めましたぞ!」




「おぉ!!ありがとうな十兵衛。で、いつだ?」




「明日でございます!」




「はっ?もう一度言って!!」




「明日でございます。」




「なっ!?それは本当なのか?」




「はい!実は松平側も桶狭間の戦いで勝った我が織田家に目を付けあちら側からもこの明智十兵衛に同盟を組みたいとの事だったので偶々尾張にいるらしいので明日に決めました!」




「そっそうかでは場所は?」




「清州城に決めました。松平側から一番近い我らの城が清州城だったため清州城にしました!」




「そうだな。とくがw、間違えた。 松平側にも好印象を与えた方が信頼関係が築けるからな!よくやった十兵衛!」






「殿!急報でございます!」




「なっ何があった藤吉郎!!」


この藤吉郎とは桶狭間の戦いで謀反人柴田勝家を討ち取った人物で後に豊臣秀吉と呼ばれる人物だ!




「今話でも出ていた松平元康が何者かに襲撃されました・・・」




「なっなに!?場所はどこだ?」




「清州城に向かう途中の宿で家臣約20名が襲撃されたとの事です。松平殿含む松平家の人物の全員の安否がまだわかっていません。」




「そうか・・・」




「殿どうしますか?」




「助けにいくぞっ!!!」


ここで家康に死なれたら正直とってもマズい。




「ですが、池田殿、森殿はまだ治療中でございまする。主だった重臣たちは今あまり動けませぬ。」




「俺がいく!」




「なっ!殿はなりませぬ。殿がもし重症を負うような事でもあったらすぐさま武田、斎藤に攻められまする。もしそうなった場合、この明智や池田殿、森殿には信長様の代わりはできませぬ・・・」




「だが、ここでもし松平を助けられたらこの織田家と松平家はものすごく友好的な関係を築くことができるであろう?だからわしは行く!!!」




「なっ。ですが今回は殿の勘をを信用しましょう。この明智十兵衛、信長様について参りまする。」




「この木下藤吉郎もついて参ります!」




おぉ!歴史のオールスターだなこれ。織田信長に豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀ってそうそうたるメンツだな。




「夜道ですので少々暗いですが、この藤吉郎がお支えいたします!」




「ありがとうな藤吉郎。」




「敵は何人おるかわからぬ!一応今集められるだけの兵は集めておけ。」




「承知いたしました!!」




「出発はあと1時間後とする。それまで皆の者!準備しておけ!!!」




「「はっ」」




~1時間後~ 出発式




「皆の者!準備はできたか!?」




「もちろんでございます!!」




「今夜はもしかしたら今川残党の犯行の可能性がある!!!」




「「はっ!」」




「その為今夜の戦は四箇屋のじさまの弔い合戦だと思え!!」




「「承知いたしました」」




「みな!四箇屋のじさまのためにも勝利するぞーーーー!!!!」




「いけー!!出陣じゃ!!松平元康が泊まったとされる宿にいくぞ!!」




「いけー!!」




ところで家康・・・無事でいてくれ・・・頼む




~30分後~




「殿!そろそろ宿に着きますぞ!」




「そうだな・・・元康は無事なのか!?」




「ご無事だといいですが・・・」




「もしかして貴方は織田殿ですか?」




「はい織田信長と申します。松平殿ですか!?」




「はい!!」




「良かった。ご無事だったようで・・・」




「いえ、今川残党と思われる人物がいきなり我らが泊まっていた宿に襲撃しなんとか私は家臣らの助けもあり外に出てこれましたが、今はまだ宿の中で戦っています。どうかお助け頂けないでしょうか?」




「はい!藤吉郎!十兵衛いくぞ!」




「はっ!」




さっさっさっ




「静かにいくぞ!刀を用意しろ。」




「「承知いたしました」」




「まず俺が扉を開ける。そしたら藤吉郎、十兵衛、俺、松平殿、その他家臣で突っ込むぞ。」




「はっ」




「一つ、二つ、三つの掛け声で俺が扉を開ける。」




「はっ」




「一つ」




「二つ」




「三つ 突撃じゃーーーーー!!!!!!」




「いけー!!!」




「なっ!?まさかお前」




「久しぶりだなぁ!憎き信長、わしの座を奪った憎き明智、わしに重症を負わせた木下め、しっかり顔と名前を覚えておるぞ。」




「まさかお前柴田か?」


俺らが突撃した正面には、なんと一度藤吉郎が殺したはずの『柴田勝家』がいた。


なぜ生きていたんだ!?

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