第6話 今川義元
足だ・・・足を狙わなくては・・・
「やぁっっっ!!!」
「なっ!?」
よしヒットしたぞ。だが、本当にかすり傷程度だろうな・・・もっと傷をつけなくては。もう歩けなくなるような・・・
「うわっっ!!!」
ヤバい・・・攻撃に気を取られて隙に自分が攻撃された。
「貴方はこういうところが甘いのですよ。私に対しての攻撃ばかりに集中し、自分の身を守る行動を一切していない。」
「『俺の仲間を殺してきた。』この憎しみだけで俺は十分だ。守りなんかいらない。守りなんかに集中しなくても俺はお前に勝つ。それだけだ。」
「ふふ、この大大名今川家をなめられては困りますね。いいでしょう。なら私も守る行動は一切しません。攻撃だけに特化してあげましょう。」
「ふぅ。そうか。」
だが、足を狙うことはバレてしまった。次はどこを攻撃するか・・・
『首』しかないな!
死ぬ覚悟で今川の首をもぎ取る。
先制攻撃を仕掛けるか。
「オラッァァ!俺はお前に勝つ」
「ふっ」
シャキーン シャキーン カッカッ
くそっ。やはり今川。流石といったところか・・・中々斬れないか・・・
「今度は私の番です。」
どうすればいい・・・俺が悩んでいるうちに今川はどんどん攻撃を仕掛けてくる・・・
正直俺は正面からじゃ勝てない・・・
なら、『後ろ』か?だが今川の能力的に後ろに回ったら確実に気づかれるだろう・・・
そうだ・・・『瞬間移動』だ! 今川は最初俺の所に来た時にめちゃくちゃ速い速度で移動してきた。
俺は四箇屋のじさまが殺されたのに気を取られあまりこのことを追求しなかったが、
あいつも人間だ。何か、『からくり』があるはずだ。
だから俺はまず今川に瞬間移動をさせまくればいいはずだ・・・
ならとりあえず・・・『逃げる』が得策だ。
逃げまくって瞬間移動を使わせまくって俺も瞬間移動の術を覚えよう・・・
「こっちだ!!」
気を引いて!!
「なっ!あなたも逃げますか。いいでしょうだが私には敵いませんよ?」
よし!瞬間移動して追いかけてきた!勝負はこの一回・・・何か見破れないか?・・・
瞬間移動と言っても早すぎて姿が見えないわけじゃない。
もしかして、あいつは瞬間移動はしていない?
あいつは『土』を蹴っている。
からくりは土だったか・・・土であいつは砂嵐を起こしている。
そして俺の目に砂をいれて目が2、3秒見えないようにしている?
それで俺が目を開けた瞬間あいつが目の前にいるように見せている。という事か?
なら『目をつぶっていれば』いいんだ!
目をつぶって2、3秒経ったら目をあけ目の前で剣を振るだけか。
きた!
『1』
『2』
『3』「今だ!斬れ!」
シャキーン!!!
「ありがとうな今川義元。」
「なっ!?なぜこのからくりがこんな短時間で分かった!?」
「四箇屋のじさま達天国にいるみんなの助けだよ。お前のこの砂嵐を起こして相手を倒す技俺がもらうな。これからやっていく戦に活用していくから安心しろ。」
「ふっ。そうか。ありがとうな信長。」
「あぁ。」
あいつなりにこの技を生み出すの苦労したんだろうな・・・
俺が今川の分も天下統一してやる。
光秀たちを連れ戻して那古野城に帰るか。
「殿!!!池田殿、森殿の意識が戻ったと!!」
「おぉ!!!十兵衛!なんだって!?」
「どうやら池田殿、森殿、佐久間殿などで一斉に柴田に取り掛かったところ柴田は全員刺したら時間がかかると思い、全員に浅い傷を負わせてもう今川に合流したようです。そのため、全員一時は重症かと思われましたが、しっかりとした治療を行ったところ意識が戻り、今は全員回復しているようです!」
「そうだったのか。良かった安心した。こんなにも重臣を失ってはこれから先がとても辛いからな。」
「はい!殿よくぞ強敵今川に勝ってくれました!」
「あぁこれで領土も広がるな!」
「はい!ところで殿!次は何処を攻めますか?」
そうか、もう次の話になってくるのか・・・
「なら松平元康と同盟を組もう!」
徳川家康とは早めに仲良くなっといた方がいいからな。
「そうしますか!殿!今川も居なくなったことですしこれから確実に勢力を伸ばすと思われるので得策かと思います。」
流石光秀!分析が早い!
「では早速会見を開くか?」
「はっ!!私が責任をもって準備いたします!」
「頼んだぞ!!」
俺は今回の戦での振り返りをするとしよう。
まず、今回プラスだったことは、今川義元との戦に勝利したことかな
マイナスだったことは柴田勝家の裏切りに全く気付けなかったこと。
次に生かすために四箇屋のじさまも言っていた通り謀反に気を付けることだな。
じゃあ家康との会見頑張るぞ!!
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