第2話 ゲネシス、降臨。

「あれが……新型ぁぁ!!!」


〜ストライクゲネシス機内〜


「REIA!敵は!?」


― インファント5機、キャヴァリィ1機です。マスター。REIAはこの機体群の駆逐を提案します。


「追われても面倒だしね!ソードモードに切り替えて!敵を叩き斬る!」



機体を下方に加速させる。重力加速度とこのソードモードの斬れ味を考慮すると切れないものは……ないっ!



「よし、新型に一斉放射しまs……うわぁぁぁぁ!?」



1機また1機と敵を倒していく。僕のゲネシスは宇宙戦を重視して作ったものだけど、地上戦でも十分すぎるくらい強い!




「さすが新型ぁ……!速い、、、これは楽しめそうだ…!新型ぁぁ!俺と殺り合おうぜ!!」



― キャヴァリィ接近。アーマーミサイルで応戦します。



ドドドドドッ



機銃音と共にミサイルはキャヴァリィに飛んでいき、命中する。しかし相手はキャヴァリィ。敵の準フラグシップ機には効果は薄いだろう。




「こんな小細工ぅぅぅ!!」



キャヴァリィがさっきより速い動きでこっちに攻めてくる。だけど、狙い通り!



「N2ブースター急加速!!はぁぁぁぁ!!」



「っっ!?速すぎる!?」



一瞬の剣閃。キャヴァリィの両足は切断されていた。



「ちくしょう!新型ぁぁ!!次は絶対にお前を倒すからなぁぁぁ……」



― 敵の一掃を確認。目的地を地球ラボに設定。警戒モードにて自動操縦を開始します。




「う〜ん!神経接続いい感じだ!やっぱり、既存の制御システムのレバー操作じゃ、僕のゲネシスの速さの足元にも及ばないね!」



この機体は地球上では窒素を動力として動くようにしてある。さらに宇宙空間では水素などの気体を動力源として動くことが可能だ。宇宙の90%を占める水素を用いる……つまりほぼ永久機関だ。ここまでは普通の研究者でも出来るだろう……でも僕のゲネシスは違う。その水素を限界までに圧縮することが出来るのだ。



― ラボまでの時間、後5分です。



普通なら温度が高くなるから圧縮は難しい。しかし、僕の発見した新しい宇宙素材【ゲネシウム】を用いることで熱問題を解決し、圧縮を可能にした。これにより搭載のチャージャーに膨大な量のエネルギーを蓄えることが可能なのである。したがって他の機体では出せないエネルギーを使うことができる。つまり桁違いの破壊力を持つ攻撃が可能なのである。




― マスター。ラボを視認しました。どうやら攻撃を受けているようです。




「……っ!やはり攻められていたみたいだね…!障壁は!?」




― あと2分は耐久可能。マスター。REIAはラボの破壊を行っている機体の駆逐を提案します。




「うん!目標を破壊活動をしている機体に設定!バスターモードで遠距離破壊を試みる!」




― バスターモードに切り替え完了。副砲のクアドラプルバスターをREIAシステムで自動射撃。主砲のデュアルライフルをREIAの補助の元、マスターに操作権を譲渡します。



「了解!これより対象を殲滅する!」




〜同時刻 地球ラボ前〜



「あとどれくらいかかる?」



「あと2分程です!思ったより障壁が強くて……」



「泣き言はいい。早く作業を行なえ。」



「はっ!」



「セイも作業を手伝え。何やってるんだ?」



『来る。』



「来るって、何がだ?」



「マルハ少佐!六時の方向より熱源接近です!!」



「なにっ……?っ!?」



― ロックオン完了。対象を殲滅します。



キュィィィィン ブゥォォォン!!!



けたたましい音と共にレーザーが空を斬る。そこにいた機体は一瞬で蒸発した。



― 対象の87%の殲滅を確認。再度殲滅を試みます。



「再ロックオンして!対象を完全に破壊する……って、なんだ!?」



― 接近機体を確認。情報に無い新型の機体です。



新型!?あの機動性はゲネシスと同レベル。まさか僕の機体と肩を並べる機体があるなんて……



「モードをハイスピードモードに切り替え!ここで迎え撃つ!!」



― ハイスピードモード切り替え完了。ストライクダガー装備。敵機と相対速度を合わせ、迎え撃ちます。



『……新型機体を確認。これより捕獲を開始する。』










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混成ノゲネシス Z.V.S @yuraliauwx7

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