詩「冬の雨」
有原野分
冬の雨
逃げ出すように
露店風呂につかっていると
雨が降ってきた
ぼくは裸のまま立ち上がって
全身にそれを浴びた
いつ以来だろうか
なにも身にまとっていない
丸裸のまま
零れ落ちる悲しみを
全身で感じるのは
――。
ふとぼくは
夏が懐かしくなった
もう少し
生きてみようと思った
詩「冬の雨」 有原野分 @yujiarihara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます