第7話 廃校探索

朝起きると、昨日の真希ちゃんが喜んでいることを思い出した。

朝ごはんでコーンフレークを食べ終わると、携帯電話が鳴りだした。

それは、真希ちゃんからだった。

「今日の昼小百合ちゃん家行ってもいい?」

「今日でもいいけど、場所わかる?」

「わからないかも」

「雨宮県立雨宮高等学校の跡だよ」

「調べてみてわからなそうだったらまた電話するね」

「入学課題持ってきなよ!」

少し真希ちゃんが驚いていた。

「うん、持ってくるよ」

「それじゃあまたね」

私はこう言って電話を切った。

 それから一度職員室に行き、そこでプールや体育館などの鍵を取りに行った。

そして、昨日と同じようにこの廃校の制服を着て、出発した。

まずは、50メートルの屋外プールを見に行った。この廃校には二つもプールがあるらしい。

10レーンあるプールの中にはとても汚い水が入っていた。

汚すぎてプールの底は見えなかった。

また、更衣室のトイレはとても臭かった。

「これまた今度掃除しないと」

私はそう思いながら隣にある25メートル屋内プールを見に行った。

中は、一面真緑になっていた。もうどこからがプールかがわからない状態だった。しかも中に入ってすぐからすごく臭かったので、一応ドアを開けていった。

「夏には入れるようにしたいけど、プール汚かったな」

私はこうつぶやきながら今度は少し離れた体育館まで向かった。

体育館はプールよりは断然きれいだった。

それよりも体育館には一面中椅子が並べられていた。

体育館内の器具庫に行くと、中にはいろいろな器具が残っていた。

「まだ使えそうだな~」

そう思いながらバスケットボールを手に取ってみると、空気が抜けていた。

近くに空気入れがあったので、その空気入れでバスケットボールに空気を入れると、しっかりドリブルも打てるようになった。

私はそのバスケットボールを器具庫に戻して次の場所に行った。

今度は外の体育器具庫に行った。

そこの道具も先ほどのものと同じように少し整備をすれば使える感じだった。

この廃校内を一通り回ることができたので、一回拠点に戻って、昼食を食べた。

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