第3話 廃校での生活が始まって
朝起きると、日が上ってきていた。
「あ~よく寝た。 今何時?」
私は恐る恐る時計を見ると、2時45分となっていて、「もう午後になっているじゃん」と思って、急いで服を着替えた。
着替え終わるとあることに気が付いた。
「そういえばここの時計止まってるじゃん」
時計が止まっていることに気が付いた私は、ベットの隣の小さな台に置いてあるスマホを手に取って、待ち受け画面で、時計を確認した。
「よかった、8時3分じゃん」
まだ朝だということを確認した私は、昇降口の荷物から非常用のクッキーを、取りに行きながら、今日一日の予定を立てた。
クッキーを食べ終わると、予定通りに昇降口の荷物を収納する場所を探すことにした。
まずは、元職員室から鍵を取りにいった。
職員室は、保健室の奥の校舎にの一階あった。
「失礼します」
一言言って、私は職員室に入った。
中は、とても散らかっていた。パソコンと書類はたくさんあった。パソコンは古めのものが多かった。私は、奥のほうの偉い先生たちが座っていただろう席の近くの金庫を、ここに来た時にお父さんからもらった鍵で、開けた。そして、中にあったたくさんの鍵がついているリングを、2つ取っていった。
次に、西階段下の倉庫のカギを開けようとした。
40個くらいのカギを差してみたら、合うものがあった。
鍵を開けて、さっそく入ってみると、そこは、あまり荷物が置かれていなかった。
昇降口の荷物が全て入りそうな空きがあった。
そして、私はそこにすべての荷物を入れた
「やっと終わった~」そう私がつぶやくと、
ポケットに入れていたスマホが、しゃべりだした。「はい、それは良かったです。 あと、私にお手伝いできることがありましたら何でもお手伝ー」私はスマホの戻るボタンを押して、アシスタントを終了させた。
私は、一回拠点(元保健室)に戻って、少し休んだ。
15分ほど休むと、少し復活した。今日の予定は、この新居の探索をすることだ。
時間は、まだ11時にもなっていないけど、昨日と同じカップラーメンを食べて、探索するための準備をした。
「よし行くか」
そう私は思い、まずは、昇降口の廊下に貼ってあった地図を見て、行き先を考えた。
少し考えて、私は職員室の東側の廊下を東に進むとある校長室に行ってみることにした。
廊下を進んでいって、校長室(跡)のドアを開けようとしたが、どの鍵も合わなかったので、一回職員室に鍵を取りに行くことにした。さっき開けた金庫の中に「校長室」と書かれた札がついているカギをそこから取った。
そして、となりの校長室の鍵を開けて中に入ってみた。
校長室の中は、少し散らかっていたけど、保健室や職員室よりは全然きれいだった。
校長先生が座っていただろう椅子に座ると、前のほうに接客用の机といすがあった。
また、後ろを向くと、歴代の校長先生の写真が20枚ほどあった。
次は、先ほど昇降口にあった荷物を、入れたほうじゃない東階段下の倉庫を見ることにした。今度は5回ほどで開けることができた。
中に入ってみると、手前のほうには予備の教科書などが置いてあった。かなり年季が入っているものもあった。また、奥のほうにはここが学校だったときの制服のサンプルが置いてあった。
私は、ここの制服が気になってきたので、その中から私のサイズ似合いそうなものを、自分が持てる限界の3着を拠点に持って行った。
しかし、まだ山のように制服があった。
うち一つは男子用の制服を持って行った。
拠点について一つ目の制服の箱を開けてみると、紺色のブレザーと、同じ色のベストとスカート、白のワイシャツに赤のネクタイが入っていた。
しかも、その制服はとてもきれいだった。
まだ一回も着られていないように
「どんな感じなんだろう」
そう私は思って、一回着てみることにした。
5分くらいかけて、制服を着ることができた。鏡を見てみると、シンプルだけど、可愛かった。
私はその制服が気に入った。
もう一つの女子制服の箱を開けてみると、ネクタイの色が違った。私が今着ているのは赤のネクタイだったが、今開けた制服のネクタイの色はオレンジ色だった。
最後に男子用の制服の箱もあけてみた。
上着と、ワイシャツと、ベストは、同じものが入っていたがスカートの代わりに、少し色が暗い紺色のスラックスと、青色のネクタイが入っていた。
ここの廃校の校則を知りたいので、スマホで調べようとしたが、全然情報がなかった。
私は校則を知りたかったので、さっきの東階段下の倉庫にもう一度行って中を見渡した。
そして、私が探していたものを見つけた。
「あった、生徒手帳」私はその生徒手帳を5冊と、制服を追加で一着を拠点に持って行って、その生徒手帳の服装の欄を見てみると、ネクタイの色は男子も女子も何色でも良いらしい。
今の時刻は、午後3時ごろになっていた。私は予定を変えて買い物に行くことにした。
私は、制服を脱いで私服に着替えた。
そして、
私服に着替えた後、私は自転車置き場に置いてあった鍵がかかっていなかった自転車を取って、そこらへんに捨ててあった空気入れで空気を入れてみた。すると、ゆっくり確実に空気が自転車に入っていった。
「よし、これで自転車に乗れる」
私は、そう呟いて自転車に乗ってペダルをこいでみると、少し錆びた音がするが、運がいいことに普通に乗れた。しかしライトがつかなかったので、夜に乗ることはできない。
私は、このオンボロ自転車に乗って、5キロくらい離れているスーパーマーケットに行った。5キロは遠いように感じたけど、ここが一番近いスーパーマーケットらしい。
スーパーマーケットに着いたので、私はカートとかごを持って、売り場に入った。そして真っ先にインスタントラーメンの売り場に行って、5袋入りのインスタントラーメンを、15袋くらいかごに入れて、さらにクッキーも、15袋くらい入れた。そして、私はレジに向かった。「お会計30点で、6600円になります。あと、ポイントカードはお持ちですか?」
「いいえ持っていません」そう私が答えると、20代くらいの男性の店員さんが「すぐ無料で作れますがどうしますか?」
「お願いします。」
私がカードを作ってもらうようにお願いしたら、店員さんがレジの下にあったポイントカードを私にくれた。
「今回6600円分の会計なので、66ポイント付きます。それと、代金のほうもお支払いください」
私は、1万円札で、代金を支払った。
「お釣りのほうが、3400円です」
「ありがとうございました。またお越しいただくのをお待ちしています」
「ありがとうございました」
私は、サッカー台(袋詰めをするところ)で、持ってきたレジ袋に先ほど買った食料を詰めて、店を出た。
私は店を出ると、あることに気が付いた。それは、このたくさんの荷物をどうやって持ち帰るかだ。そこで、仕方なく3つある袋のうち一つを自転車のかごに入れて、もう二つは、一つずつ自転車のハンドルにかけて、自転車を押して帰った。帰りは、1時間くらいかかった。
家に(廃校)帰ると、もう今日は、夕方になっていたので、私は今日買った袋麺を食べて、1時間くらい高校の入学課題をやって、パジャマに着替えて寝た。
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