滴る露見(※表現注意)
摩擦か情欲か、はたまた双方か。体温が上がった理由など誰も知り得ることはない。
何にせよ熱を帯びた身には、相手の火照った顔など毒でしかなかった。
脳内に轟く警鐘の音にすら気づけない。そもそもはじめから、鳴っているのかどうか。
垣間覗く、艶やかに揺らめく色に塗れた瞳は夢か現か。虚ろに遠くを見つめる少女の好物を知りたい。
異物を入れた際に開いたままになった唇の間に、またもや自身の口を捩じ込む。
両者静寂を破る事なく情事は続き、透明な糸が照らされ銀色に光った。
水気を纏わせた瞼と瞳は、対面する者にもう限界か、と考えさせてもおかしくないほど色気を孕んでいた。
初体験で痛い思いをさせたくないという倫理心が働いたか、それとも自身の欲望に過ぎぬのか。甘い言葉を囁けば排出される吐息や蜜の含まれるベッドが、空気が、部屋が、すべて愛おしくてたまらない。
もう少しで愛が、手に入るのだと。
幸せは、享受してもらえるのだと。
願いの叶う確証もないのに、二人で人生を謳歌するのだ。
踏み入れた沼からは、もう抜け出せない。
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そろそろ危ない気がしたから閉じた。
ぼくはこういうのだいすきです。
全年齢対象でも匂わせとしてこんな文章偶に入れてる。なんだこれ。
年齢制限付けるべきなのか?
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