第10話 コアを使おう

 今日は朝から美味しいご飯が食べられた。気分がいい。やっぱり食事は大事だね。

「エイミーありがとう。」

「ははは。お礼言われるほどの物は作ってないから。夕食は何かリクエストある?」

「なんでもいいよ。エイミーの料理はなんでも美味しいからね。」

「じゃあ、お任せってことで。まぁリクエストされても食材も限られているから、作れる料理は限られてるけど。」

「期待しとくよ。またね。」


 今日は何をしようかな。まずはコアルームで魔力の供給をしよう。まだ半分くらいしか貯まってないし。その後、色々操作してみよう。

 うん。疲れた。今日は75%まで補充してみた。これからコアの操作を始めましょう。

 まずは変更する階層を選ぶ。今回は地下2階を選んでみた。川や沼の多いこの階層なら変化が分かりやすいかな、と思ってる。

 階層を選ぶと会議室より大きなマップが表示された。基本的な表示のルールは会議室と同じらしい。開封済の宝箱を選ぶと、補充と撤去が選べた。今回は補充を選択。すると、魔力で補充と現物補充のどちらを行うかの選択肢が出てきた。

 会議室に宝箱部屋がある。沢山の箱があり、冒険者の遺品から価値のあるものをそこに入れている、ってイリアが言っていた。それが宝箱に転送されるのが現物補充のようだ。魔力で補充の方が現物補充より消費魔力が多い。


 次は現在道になっているエリアを選ぶと、沼、池、川の設置が選べた。川を選んでマップに触れると川がスタート。なぞる指に従って川が現れる。指を離すと川が終了になった。ただ今回はエラーが出た。どうやら入口と出口をつなぐ道を遮ったらエラーが出るらしい。出口の位置を変更したらエラーが消えた。沼を選ぶと消去、拡大、移動などが選べた。

 一通り操作を終えると、適用を選ぶ。すると魔力が消費され供給率が下がった。

その後も面白くなって色々いじっていたら夜になってしまった。また魔力を補充しないと。


 ちなみに夜、食堂で会ったイリアがキレていた。

「アラド様。ご苦労様です。マップの変更はダンジョンマスターの大切なお仕事です。ただ、今後はどのフロアを変更されるかを事前にお教えいただけますか。」

「何かあったのかな?」

「別に大きな問題はございませんでした。ただいきなり足場が川になって流されたり、川から這い出したら、そこが急に沼に変わったりしただけです。」

「ごめんなさい。悪気はなかったんだけど。。。」

「悪気があったら、ここで全力で魔法を叩き込んでいましたよ。ふふふ。」

目が完全にキレてる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る