世界設定その2『魔術』と『呪術』
『魔力』を運用して使うことが可能な不思議なパワー、それが『魔術』と『呪術』になります。
ファンタジー世界にはおなじみの設定ですが、それらについても少し紹介してまいります!
1『魔術』
『魔力』を消費して、『炎』、『風』、『雷』などの属性に応じた攻撃などを行うものが『魔術』となります。火球を生み出して敵にぶつけたり、『風』で相手を吹き飛ばしたり、『雷』で電流を起こし感電させる攻撃を加えたりします。
まあ、ゲームやファンタジー作品でおなじみの魔法ですね。この物語の世界では『魔術』と呼ばれています!
2この物語の世界における『魔術』の特徴
この物語における『魔術』は、『三大属性の法則』の支配下にあるものですが、特徴としては『回復魔法』はございません。
ケガをしたからといって、『魔術』を使えばすぐに傷口が修復してしまうことは起きません。
この物語の世界では負傷に対しての治療は、外科的な手術、投薬などとなります。傷口を『炎』で焼いてふさぐ、などのワイルドな処置もありますが、基本的に『回復魔術』はありません。
なお数千人同士かそれ以上の桁の数で軍隊が戦い合う『戦場のシーン』で『魔術』が多用されない理由は、そもそも『戦闘用の魔術』を使える人物が一万人に一人以下しかいないことと、『魔術を使うととても疲れてしまうから』です!
戦場で全力疾走をして疲れて倒れていたら?
すぐに殺されてしまいます。『魔術』を戦場という無数の敵がいて、長く時間がかかる戦場で乱発することは、とても困難でリスクのあることです。
マッチ代わりの火力が使える魔術の才能を持つ者は、数十人に一人、負傷させる程度の魔術は数百人に一人、致死性の魔術に至れば一万人に一人以下になるため、魔術師は貴重であると同時に、多対多の戦場で使えるようなものではありません。
なお、『魔術』は先天的に使用可能な『属性』が決まっているため、努力で使えなかった『属性』の『魔術』が使えるようになることはありません。
熟練で磨き上げることは可能ですが、そもそも才能がなければ使えないのが『魔術』なのです。
3『攻撃魔術』と『補助魔術』
さて、『魔術』は三つの属性を持っていますが、『攻撃魔術』と『補助魔術』に分かれています。
『攻撃魔術』は上述したような、火球や電撃など、属性そのままの姿を『外』に向けて放ったもので、魔力のかたまりでもある『魔術』で敵を攻撃する行いです。そのままですね。
『補助魔術』は、体の『外』に出す魔術ではありません。『内』側に作用する魔術になります。
『炎』の補助魔術は、武器の金属を鋭くしたりします。攻撃力が上がる、といった効果をもっていて分かりやすいものです。
『風』は体重を軽くしたり、体から出る音を消してくれたりといった効果があります。猟兵たちは少数で、敵はたくさんいる状況がほとんどですから、これも物語中で多く使われます。
『雷』は筋繊維と運動神経系に宿り、それを補強します。つまり強烈な筋力の増大などを見込めたりするわけです!
体や武器の内側に対して使用するものが、基本的に『補助魔術』です。
また『魔術』の特徴として、長くは効果が続かない、というものもあります。これは呪術との差別化の一つにもなってきます。
4『呪術』ってなに?
『魔術』はまだ分かりやすいものですが、『呪術』は分かりにくそうですね。
はい、実際のところ、この物語の世界においても『分かりにくいもの』とされています!
では、『呪術』ってどういったものなのでしょうか?
『呪術』、それは名前の通りの『呪い』です。
対象者や物体に対して『呪術』をかけることで、対象の形質に対して一定の効果をもたらすものになります。
『魔物になってしまう呪術』というものも登場して、これは分かりやすいと思います。形質……姿が変わってしまっているわけです。
童話などでおなじみですね、姿が変わったり能力が変わったりする。
『誰かに呪いで無理やり変えられること』が、『呪術』になります。
5『呪術』の特徴
『呪術』の特徴は『長時間効果があること』と『瞬間的に使用する魔力は基本的に少ないこと』、『強化するわけじゃなくて変化させてしまうこと』です。
主人公のソルジェが宿している『魔眼』も『呪術』の一つになります。通常のヒトの眼球とは異なり、竜アーレスの魔力で呪われて『変わった』眼玉が眼窩にはまっているのです。
『魔眼』の形質は、ヒトのそれではなく、竜の眼球が持つ特徴に向かっています。
遠くを見る『望遠』や、死者の残留思念が見える/死者と対話する行い……それらはヒトの目玉ではなく、竜の眼玉あるいは『それ以外の何か』に呪いで変わっているから行える能力です。
通常は『省エネ/魔力を膨大に消費し続けることはありません』であり『長時間作用し続けています/年から年中目玉として存在していますからね!』。
またジャン・レッドウッドのような『狼男』も『呪術』をその身に受けた結果になります。
『狼男』は何世代にも渡り、血筋が呪われているものです。
そして呪いの特徴である『変化』もします。ヒトの姿から『狼』に変身することがそれになります。
6『呪術』の『属性』
『呪術』もまた魔力で作られたものになるため、魔力が枯渇すれば『呪術』の効果も消えてしまいます。
そして、魔力で作られている以上、ヒトが使える『三大属性』の魔力によって作られているものです。
・呪術に対する属性の傾向
『炎/滅属性※裏・炎属性みたいなイメージで※』、可能性や揺らぎや破綻を与える。
『風/空属性』、空間的な変異。
『雷/時属性』、時間的な変異。
・臓器に対する呪術のダメージ
『炎』、出血など破綻的な変化をもたらす『呪術』を作る。血管壁や心臓などの細胞への破綻。
『風』、脱力や睡眠などの症状をもたらす『呪術』を作る。臓器に宿る魔力を分散、妨害しています。
『雷』、神経系に作用して硬直性の麻痺をもたらす『呪術』を作る。神経伝達速度の鈍麻。
・より特殊な呪術
ソルジェの『魔眼』
『炎/滅』、『束縛の金糸』、呪いを破綻させる呪い。
『風/空』、『望遠』の能力、『呪い追い/追跡』の能力。
『雷/時』、『時間遅延/スローモーションで見る』能力。
呪われた血筋の変身、第五属性の使用など。
『狼男』、『狼』に変化しています。
『吸血鬼』、後天的な呪いで継承します。第五属性『闇』が使用になる一方、他の属性の魔術を使用できなくなります。
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