登場人物紹介その17 ガルフ・コルテス
第一章の登場人物です。
名前:ガルフ・コルテス
年齢:享年65才
性別:男
種族:人間族
使命:最強の傭兵から成る『パンジャール猟兵団』を完成させる!
職業:猟兵、軍事アドバイザー、発明家。
趣味:強い戦士をスカウトする。装備開発、戦術研究、読書全般、解剖学。
好きなこと:戦場、強くなること、娯楽。
嫌いなこと:考え過ぎてるヤツ。
略歴
大陸西部の荒廃した紛争地帯で生まれる。
幼いころから戦争に従事する。
傭兵となり、大陸各地を転々と渡り歩く。
須弥山に挑み、傭兵の技術を駆使して制覇する。
呪法大虎に嫌われる。
イース教の護衛を多く行った。
大陸各地に詳しくなる。
自らの傭兵団『パンジャール猟兵団』を作り上げる。
有力な傭兵団として活躍。
戦災孤児、ガラハド・ジュビアンを養子にする。
ガラハドを猟兵とするために厳しい訓練を施す。
ガラハド、強くなるも性格が曲がる。
ガラハドから妙な執着心を覚え、気持ちが悪くなる。
ガラハドを独立させて、離れて暮らすことを選ぶ。
子育てにも後継者育成にも失敗した気がして嫌になる。
ファリス帝国に雇われ、反帝国ゲリラと戦う。
反帝国ゲリラ/ソルジェに『パンジャール猟兵団』を壊滅させられる。
生き残ったガルフ、『理想の素材』、ソルジェを勧誘。
新しい『パンジャール猟兵団』結成。
最強の戦士を集める旅をしながら、ガラハド並みに考え過ぎているヤツ/ソルジェに人生を過ごしやすくする方法や傭兵の技巧・知識を伝授。
猟兵全員を集める。
肺病で死亡。
ソルジェ、『パンジャール猟兵団』の二代目団長となる。
将来の夢:最強の『パンジャール猟兵団』を作る!!!
・見た目
白髪で茶色い瞳、多少は筋肉質ではあるものの普通の老人に見える。ソルジェと同じくニヤリと笑う癖がある。※ソルジェのそれはガルフを真似したものになります。
ポケットの多い機能的な服を好む。暗器を隠せる長袖の服も好み。美的な要素ではなく機能面に執着するファッションセンスの持ち主。美的な要素を『使う』ときは、あくまでも『手段』として使っています。
戦闘や猟兵にまつわることでなければ、ただの元気な老人といった態度しか取らない。いつも考え事をしていて、興味の持てない人物やことがらには見向きもしません。
・性格
器用な性格で、目的のために性格や態度も使い分けられます。
戦場では、狡猾であり目的のためには手段を問わない。駆け引きの達人であり、異常なまでの洞察力で敵や戦場の動きを読み取ってしまう。
戦闘行為そのものを『興味深い』と考えていて、人生と命を捧げるべき研究対象としています。
金もそれなりに好きですが、楽しみには変えられません。
『最強の猟兵団』はガルフにとって夢であり、趣味と興味と研究の血と涙の結晶である集大成ですが、それが『どんな理由で使われるか』までは興味がありませんでした。
猟兵の誰かに目的があるのであれば、そのために戦えばいい程度です。
『最強の手段』を作ることだけがガルフの夢でした。
ソルジェに師の一人として多くのアドバイスを残したのは、かつて失敗したとガルフが確信する子育て、ガラハド・ジュビアンへの反省を込めてのものでもあります。
能力は高くとも、金に汚くムダに残忍で、生理的に嫌悪感を覚えてしまわざるをえない養子を見ていると、ガルフなりの『間違った教育』が見えてしまい、ソルジェのときにはその失敗で得た教訓を総動員させました。
ガラハドの養育により、ガルフも人間性の重要さを学んでいました。ガルフなりに良かれと思った教育方針の果てに出来たガラハドを見ていると、間違っていることが分かりました。楽しいことをすべき、人は気負い過ぎてはいけない。バランスが大切です。
ソルジェには息子のような愛弟子のような、ミアには孫娘のような感情を抱いていました。
・武器
多彩な装備。剣、槍、弓、斧、ナイフ、体術。一通りの武器をマスターしています。それぞれの技巧だけでは達人レベルとは言えませんが、驚異的な駆け引きの強さと技の幅で相手を圧倒することがガルフの戦い方です。
発明品。音を立てないための装備品、火薬を使った携帯武器など、ガルフは多くの発明を残しています。戦術研究の一環に、それらと相性の良い装備も自ら作っていくことで知見を手に入れようとしていました。
解剖学知識。『最強の戦士』を作るためには、対戦相手を知ること、ということでガルフを始め猟兵は全員、解剖学の知識を修得させられています。
それぞらの街で医療従事者向けに行われる解剖の講義に参加したり、テキストを買い集めたりすることで医者並みの解剖学知識を身につけました。
武術と医術を身に着けた結果、より効率のある殺し方、救命の方法などを開発し猟兵に伝授しています。全ての猟兵が、それなり以上の緊急医療知識と技術を使える理由は、ガルフの研究熱心さが反映されています。
経験値。傭兵として長年生きて来た結果、戦闘にまつわる経験値を誰よりも持っています。敵の動きから考えまで読み解き、最善の対処を選ぶことが可能です。また命の危機にあったとしても動じることがありません。
・家族
養子のガラハド。
ソルジェ加入後の『パンジャール猟兵団』。
世界観
ガルフにとって世界は『遊び場』です。
戦争は政治的な理由か経済的な理由を帯びた、極めて政治的な利益の奪い合いですが、ガルフはそんな場所で生きているのに、しがらみの全てから自由でした。
ガルフにとって、この世界は遊ぶための場所です。
戦場での人が全霊を駆使して戦うという状況に、ガルフは『遊び』と認識していました。
通常の社会と比べてあきらかにシンプルで、法律の支配もない空間。そこにガルフが見出したものは『楽しい』という感情でした。
戦場で生まれ育ったこともありますが、ガルフは戦場に馴染み、その代償として平和な社会を生きられなくなっていました。ガルフには法律と秩序でがんじがらめの平和な社会は、心が壊れそうになるほど狭苦しくて不自由な場所なのです。
ガルフは傭兵として生きるのが自分らしくあり、またこの『遊び』を追求することが最大の自由意志の表現であり、『楽しみ』だったのです。
秘密
ソルジェが年齢の割りに『年寄りくさいしゃべり方』をするのは、アーレスとガルフ、老戦士であり師匠であるこの二人に対しての尊敬があるからです。ソルジェは二人のことを自然と真似てしまっています。
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