設定資料集 元・魔王軍の竜騎士が経営する猟兵団。

登場人物紹介その１４ ゼファー

第一章から登場しています！

名前：ゼファー

年齢：８才

性別：男

種族：竜　※耐久卵の仔／グレートドラゴン。群れが弱体化したときに誕生する個体。弱い竜を排除し、強くて凶暴なグレートドラゴンが新たな群れの始祖になる。

使命：ガルーナの偉大な竜になる。群れの再生。

職業：『ドージェ』／ソルジェの竜。『マージェ』／リエルの仔。

趣味：狩り。ストラウス家流訓練。動物たちとたわむれる。

好きなこと：強くなること。美味しいお肉。狩り。動物と遊ぶ。カッコいい鎧！

嫌いなこと：弱くなること。意地悪な異性。呪術。

略歴

ガルーナの竜の聖地に埋まっていた耐久卵、大雨で流出。

川原で孵化。

磁性に興味を持ち、南下して鉱山に棲み付く。

大きく成長。

３才の頃、牛を襲う。鉱山に来たアボット村のドワーフの鍛冶屋と遭遇。

ガルーナの南の森に縄張りを作り上げていく。

ソルジェと遭遇、交戦。

ソルジェとリエルに懐き、二人を『どーじぇ／父親』、『まーじぇ／母親』と呼ぶ。

ソルジェの竜として『パンジャール猟兵団』に同行する。

将来の夢：強くなりたい！ガルーナの竜として紳士的でカッコいい竜になりたい！

・見た目

いわゆる飛竜／ワイバーンです。前脚は大きな翼であり、長い首と長いしっぽ、巨重を支える強い後ろ脚を持っています。

体色は漆黒。牙や爪は白い。瞳の色は金色です。

体長８メートル弱からどんどん急成長していきます。

竜の『成長』は経験に依存します。年月と共に必ず大きくなるわけではなく、自分の技量を発揮するために最適な形状へと急激に変わっていく動物です。

例えば長い距離を移動し続ければ翼は大きく、揚力や風の加護を得やすくなります。渡りをするときの鳥の羽根のように、目的に応じて形を変えられる。その能力をより強化したものが竜の『成長』です。

ソルジェや猟兵たちと共に冒険したり訓練したり戦場で戦ったりすることは、ゼファーにとって未知の体験ばかりです。フレッシュな経験値を獲得したゼファーは、己の得た技術や知識に合わせた最適の体へと急激に変化させていきます。

己の意志でも体を変化させることは可能ですが、大量のエネルギーを消耗し、普段の状態と比べて、バランスを大きく欠いたモードです。そのため長く変化していることは心身ともに疲れます。

基本的に普段が最適解の形状です。

・性格

子供口調でしゃべる。ソルジェや猟兵たち『家族／群れの仲間』と認識した者には甘えてくれる。甘えん坊な男の子といった性格です。

言葉は基本的に『ひらがな表記』です。『ドージェ→どーじぇ』。

強さを重んじる価値観を持っています。そのため、強い猟兵たちには敬意を払います。弱い敵はただのエサとしか見ることがありません。

祖父アーレスのように紳士になれと躾けられているため、女子供には基本的にやさしい。

鎧や武器を入れた袋など、自分の体につけられる装備品を『カッコいい』と見せびらかしてくる傾向があります。

幼い男の子といった性格をしているのがゼファーです。

知能は人よりもはるかに高く、記憶力や単純な計算力では人を圧倒する力を持っています。まだ８才ですが、ソルジェの教える戦術や竜騎士のテクニックや知識をどんどん自分のものにしていけます。

・武器

巨体から繰り出すあらゆる打撃は破壊的な威力を持っています！

牙で噛みつく、蹴爪の生えた後ろ足を叩き込む、しっぽで殴りつける、頭から体当たりをするなど、どれもが人体では耐え切れない強烈な威力を持ちます。

高い魔力、器用な魔術的な才能。

『炎』、『風』、『雷』の三つの属性を操ります。

また魔力は人類最強の魔術師の一人であるリエルにも近い量を持っています。

『火球』。『炎』の魔力で作った強力な火力を誇る火球を口から吐き出します。ターゲットに着弾すれば、それを衝撃と高熱で破壊します。注ぎ込む魔力に応じて威力は上がり、強い『火球』ほど回数を多く使えません。

飛行能力。空を自在に飛び回ることで、背中に乗せたソルジェたちとコンビネーションを成します。移動、敵地への侵入、敵拠点への上空からの攻撃など、空を飛ぶというこの世界では、ほぼ竜にだけ許された能力が『パンジャール猟兵団』の戦略を飛躍的に強化します。

魔眼。ソルジェと同様に魔力を用いることで特別な能力の数々をゼファーも発揮します。

望遠能力、ソルジェと視界を共有させる……ソルジェが習得した魔眼を使った術も豊かな才能で真似ることが出来ます。

・家族

アーレスの娘の子供です。

アーレスは祖父にあたり、竜太刀に融けているアーレスの角や、ソルジェの左目(アーレスの魔力で作られている魔眼)に本能的な懐かしさを覚えます。

ゼファーの世界観

ゼファーにとって世界は期待と面白さに満ちています。まだ子供であり、そもそも竜なので人の世界の政治的な複雑さなどには興味が持てていないところがありますが、戦うことの意味に『自分の強さを誇示する』以外の側面を見つけられるように成長していきます。

偉大な竜となりたい。それはソルジェやリエルが望む世界を作り上げることで成し遂げられるのかもしれない、とぼんやり理解していて、そのための努力を惜しむことはないのです。

家族の幸せこそがゼファーの幸せ。『家族／群れを滅ぼして、新しい群れを再建する役目』を持つグレートドラゴンには、本来、生まれるはずもない価値観ですが。ソルジェたちとの出会いにより、その本質は大きく変わっています。