登場人物紹介その9 オットー・ノーラン


※第三章からの登場人物になります。ネタバレがお嫌いな場合は、三章をお読みいただいたあとでお楽しみいただければ幸いでございます。



名前 オットー・ノーラン

年齢 三十代前半

性別 男

種族 サージャー族


使命:世界を探検して回りたい。古代文明、歴史の研究者。

職業:猟兵、探検家。

趣味:アウトドア、過酷な環境を旅する。


好きなこと:旅、探検、大自然、古いもの、歴史的なもの、洞窟、ダンジョン、山、崖、炊き立てのお米。

嫌いなこと:束縛、裏切り、馴れ馴れしい態度の女性は苦手です。



略歴

サージャー族の村、高山地帯で生まれる。

幼少期から冒険・探検に憧れる。

過酷な自然を遊びまわり、サバイバル技術を習得。

人間族の侵出によりサージャー族は追い詰められ離散。

人間族に化けてサージャー族は世界各地でこっそりと暮らすことになる。

オットー、帝国軍主催の探検隊に参加する。

当時の探検隊は、帝国の領土拡張主義政策をフォローするものであり、未踏の地を次々に帝国領土に組み込んでいくために行われていたもの。

政治的な共鳴はないものの、探検の魅力に従い参加。

各地で困難な冒険を成功に導き、探検家・冒険家としての名を得る。

サージャー族/亜人種であることがばれてしまい、処刑の対象として捕縛。

『氷』の魔石を宿した魔物を倒すために行動していたソルジェ、ガルフと出会う。

探検隊の仲間が助けてくれると期待し、二人からの手助けを拒むも、探検隊の仲間からオットーが助けられることはなかった。

『パンジャール猟兵団』に入団する。

探検隊で鍛えたサバイバル技術、極地に適応するための知識、未踏の僻地を踏破するための技巧などを伝授する。



・将来の夢

死ぬまで探検を続けたい。



・外見

中肉中背の見た目をしていますが、極限まで鍛え上げられた肉体です。力も強く、敏捷性、タフネス、精神力などの面で優れた人物。栗色の髪をしている地味な見た目で、目は細く線のように閉じられています。誠実な人物そのものといった印象を与えられる紳士的な人物で立ち居振る舞いも、やや野生的ながら洗練はされています。


反面、探検家としての生活が骨の髄まで染みついてるため、地下洞窟から這いずり出したばかりで泥とほこりまみれであったとしても気にしないことがあります。


シャージャー族は三つ目なので、額には普段は閉じたままにしている三番目の瞳があり、探索や戦闘で本気を出すときなどは開きます。



・性格

おだやかで知性的。少しだけガンコで、自分の決めたことは死ぬ気で貫徹する。探検家として培った仲間想いな性格もあり、チームのために自己犠牲を発揮することを厭わない人物です。三つ目がばれたのも、仲間を守るためでした。

戦士の出身ではないため、敵であっても基本的に不殺を目指して戦います。



・武器

三節棍などの棒術、および体術を得意とします。サージャー族特有の三つ目を使った空間把握能力は驚異的で、多方から同時に射られた矢さえも全ての軌道を把握し、棒術により全てを叩き落すことも可能とします。


また三つ目を使うことで、三大属性の魔術の全てを見極められること、高度な身体能力があることにより、魔術さえも回避できる人物。『最強の防御の達人』。


性格にも由来して、敵への攻撃には積極性を持てませんが、仲間を守ろうとするときの執念はすさまじく、状況判断に優れてもいるため、仲間の生存に必要であれば容赦なく敵を排除することも選べます。


三つ目と探検家としての知識・経験値を使うことで、ソルジェやゼファーの魔眼以上の探索能力を発揮します。



・家族

人間族と結婚して暮らす兄が一人います。兄からすれば、オットーは僻地が好きだとかいう変わり者。オットーからすると、兄はいい加減な人物に見えています。兄弟仲は微妙な距離があるものの、嫌っているわけではありません。互いに遠くから不干渉な距離で見守りたい。どちらも過度な干渉を好む性格をしていないのは同じです。



・オットーの世界観

オットーにとって世界とは挑戦すべき自然のことであり、探究すべき過去の謎たちで作られています。

過去のいきさつによって織り成されているものが現在であり、過去を学ぶことは現在も未来も学ぶことに他なりません。肉体と知性を用いて、探検をして調査を行い、世界の全てをあきらかにしていくことが、オットーにとっての世界の全てです。


政治、金銭に対しての興味は皆無であり、娯楽も自分が興味を持てるもの以外はあまり高く評価はしません。もちろん、やさしいゆえに他者の価値観の全てを理解しよう、否定しないように、とは心がけていますが、ストイックに世界に挑み続けたいという願望が、心の奥にある最も大きな願いでもあります。


戦いの旅とはいえ、それでも世界を旅して回れることは何より心を楽しませます。違う景色を見るために、オットーは探検家になることを目指したのですから。


最も純粋な冒険者的な性格を有した人物、それがオットーです。



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