登場人物紹介その8 ギンドウ・アーヴィング


※第二章から登場します。ネタバレが嫌いな方は、二章をお読みいただいたあとにお楽しみください。


名前 ギンドウ・アーヴィング

年齢 28才

性別 男

種族 ハーフ・エルフ※母親がエルフ族


使命:飛行機械の開発。楽しく暮らしてえ。

職業:猟兵、発明家、時計職人、盗賊。

趣味:発明、時計作り、飛行機械研究。


好きなこと:遊び。発明。金。女。酒。ギャンブル。誰かをいじる。

嫌いなこと:義務。めんどうなこと。



略歴

人間族の父親とエルフ族の母親のあいだに生まれる。※この物語の世界では、人間族と亜人種のあいだに生まれた者は『狭間』と呼ばれ、どちらの種族からも差別を受けています。

家族全員が迫害されて各地を転々と移住。

父親は幼少期に死別。

母親もほどなく人間族にリンチで殺害、ギンドウも左腕を切り落とされる。

伝説的な時計技師リリティア・アーヴィングの養子として引き取られる。

リリティア、古代の知識を参考に魔力で動く義手を作成、ギンドウに与える。

ギンドウ、リリティアに時計技師としての技術を教えられる。

不良少年としてリリティアの地元で君臨。

高い場所を好むようになる。

リリティアの家の屋上に設置されてあった鳩小屋へのエサやりが仕事の一つであったが、鳩には興味をそれほど抱かなかったものの、屋上/空を好んだ。

飛行機械を作ることを夢見るようになる。

リリティア死亡、時計技師として金を稼ぐも、飛行機械研究の費用と遊び人の性分のせいで散財。

研究資金確保のために、盗賊活動も始める。

帝国貴族ゆかりの富豪の倉庫を襲い、帝国兵に追われることになる。

ソルジェ、ガルフと出会い、盗賊的な技術力を評価されて『パンジャール猟兵団』に勧誘される。

発明家として猟兵団にさまざまな技術を提供。



・外見

中肉中背、緑色の髪にハーフ・エルフの特徴としての人間族とエルフ族の中間の長さの耳をしています。瞳の色は赤みが入ったブラウン。へらへらとした表情をしていることが多い。



・性格

いい加減で堕落的な性格をしています。責任や義務を嫌い、自分勝手に生きられることが最高だと信じている。政治的な関心は全くありません。最優先は飛行機械研究、その次は遊ぶことです。

ハーフ・エルフとして差別されることも多い立場ですが、遊び人としての面を持つため友人を作ることは得意とします。ただし、ハーフ・エルフに近づくことをこの世界では良いこととは一般人は考えないため、常識的な人物や社会的な地位がある人物、生真面目に規律を守る大人とは仲良くなれません。


自分の欲望に素直な人物で、ふざけた態度を取ることも多い。反面、誰かに頼られれば応えもします。ジャンは弟分として可愛がったり、からかったりする対象です。


頼られることがない立場を気に入ってもいますが、ヒトそのものが嫌いなわけではありません。

悲惨な生い立ちをしていますが、本人はそれを悲観し過ぎることはなく、楽観主義と刹那的な快楽主義の体現者です。不良のアラサー。



・武器

槍をそれなりに得意としています。武術を本格的に習った期間は皆無ですが、不良少年として過ごした日々のせいでケンカ慣れはしています。駆け引きが上手で、武術の才能そのものが優れていました。


『雷』の魔術においては作中で最強の使い手です。リエルや竜たちを超える威力の『雷』を放てる唯一の人物になります。魔術の訓練をほとんどしたことがありませんが、それでも才能がそれをさせました。

片腕を切り落とされていなければ、リエルを超える作中最強の魔力の持ち主でした。


発明の技術。ミアの手甲を作ったり、爆弾を作ったり、高性能懐中時計を作ったりと発明の才能は幅広い分野に及びます。師匠であるリリティアから授けられた知識と技巧を継承する一方、彼女が期待していたマトモな時計職人の道からは大きく外れました。


盗賊の技巧。欲望と悪人の心に精通し、幼少期から不良少年として過ごして来たため盗みの技術全般に長けています。人間性はともかく、盗賊としての技巧とセンスは卓越していたため、『パンジャール猟兵団』の鍵開けや探索などの技術面は、ギンドウ加入により向上しています。



・家族

母親がエルフ族、父親が人間族でしたが、どちらも死亡。この世界におけるハーフ・エルフたちの低すぎる地位を背負ってもらっているキャラクターがギンドウです。

リリティア・アーヴィング、最高の時計技師の一人で、ギンドウに愛情と教育を注いだ養母になります。ギンドウも「ばあちゃん」と慕っています。

善人ではないギンドウですが、極悪人にならないのはリリティアの存在があったからこそ。



・ギンドウの世界観

ギンドウにとって世界は基本的につまらないものです。低い立場として生まれ、かなりの苦労をしたことが、ギンドウにこの世界の価値を低いものだと見せました。

そのため、くだらない世界に尽くすぐらいなら、その時間や金や労力を、個人的な楽しみに使うべきだと確信を抱いています。


刹那的な欲望を好むのは、その世界観が反映されているからです。


また飛行機械という途方もない夢を追いかけるのは、世界の現状に大してギンドウの興味を引くものがないからになります。


ギンドウは楽しむために、限られた人生の一分一秒を使いたいと望んでいるからこそ、堕落した遊び人でいられるところがあります。


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