第2話
「損切りしなきゃまずいかな。6,000円プラスだったのにイヤだな。
「きっと上がるよね。マドあるし。決算は悪くなかったし。」
しかし株価は真衣の思いを嘲笑うかのように………ずっと下がる下がる………
後から思えばB株C株とも高値掴み。
B株は今損切りすればマイナス2万円の損失で済む…と解っていたけどなんとなく出来なかった。
一時期ほんの少しでも含み益があった事が災いしてしまった…
きっと上がるよ、と根拠ない思い込みで損切りしなかった…
マドを目指して上がるはず。
決算も良いし。
マドの過信も禁物だと学んだ。
その上C株は買値から遠ざかる一方…
20%下がったところで損切りすべきだったのに、なぜだか出来なかった…
いや、上がるはずと思い込み、しなかった。
一方、2度目の株主優待チケットが欲しくて高値掴みしてしまったミニワールド株はマイナスだったけれど、
遠くからでもワクワク行く人が大勢いるから大丈夫、と我慢我慢で持っていたら年初来高値更新!
それで泣く泣くこれを利確して、見込みないB株C株にやっと見切りをつける事にした。
なんとB株C株は40〜50%マイナス…
真衣は辛かったがしょうがない。
もっと早い時に損切りしなかった自分が悪い。
最初に○%下がったら損切りする、と決めておかなかった自分がバカだ、と学んだ。
高い授業料だったと思った。
その年利益はほんの少し、ほぼ無しだった…
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